Nicotto Town



大岡信展

今日は友人と会って中華街で羊を食べる約束をしていた。

派遣で働いていた時に何となく話が合って、それから切れずに続いている友人である。
エスニック大好き仲間でもあるので、時々こうして会う。
食後、元町をぶらぶら歩いてさびれた本屋を見つけた時、彼女が「あなたに大岡信展の割引券を渡そうと思っていたのに、忘れてしまったわ!」と嘆き始めた。
私なら興味がありそうだと取っておいてくれたらしい。
その券は家の近所の本屋に置いてあったから、と本屋の入り口近くを見回すと、ここにも割引券が残っていた。
いただくことができたので、夕方用のある彼女と別れた後行ってみることにする。

県立近代文学館は、港の見える丘公園の小高い丘の上にある。
小ぢんまりとした建物で、今まで入ったことはなかった。
正直言って、そんなに期待してはいなかった。
きっとそんなに展示スペースは広くないだろう。
折々の歌で有名な詩人のはずだけれど、正直そんなに知っている人でもない。
だけどせっかく彼女に勧められたから行ってみようかな、というくらいの気持ちだった。

5時の閉館までいても足りないほどの内容だった。
いや、流し見するだけならそんなに時間はかからなかっただろう。
だが、入り口にワークシートという小さい紙と鉛筆が置いてあり、そこにある3択クイズに答えるためにはかなり展示を細かく見ていく必要があり。
学芸員さん、すごいな。
本当にうまくできた問題で、思いっきり引き込まれてしまった。

ここに家族と来なくてよかった。
絶対このしつこさに飽きられてしまう。
これは同好の士と一緒か、一人で来るかするしかない。

私と前後して、ものすごい勢いでメモを取っている人もいた。

彼はたくさんの人と詩のセッションをしていて、その時の書がまた素晴らしかった。
のびのびとした字が大きな紙にに広がっているさま。
声に出さずに読むと、テンポの良さにほれぼれする。

はがきの文字が米粒みたいに小さくて、眼鏡を持ってこなかったことを後悔。
神奈川に近い文字好きの方々、是非お勧めします。




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