Nicotto Town


水明のニコッとタウンレビュー


米中貿易戦争の意図

 トランプ政権が世界をも激変させそうで、複雑だがまとめてみる。
普通に見るとポピュリストや懐古主義とも見えるけど、
側近には大統領がやりたい事を具体化する専門家を集めてるから、
考えなしにやってるとは思えない。

 特にピーターナバロ教授の「米中もし戦わば」という有名な本があるけど、
今までの貿易体制だと、中国がアメリカを超え覇権国になっていくから、
貿易縮小で封じ込めつつ、製造業なども自給体制がないと戦えないと。
軍事は別枠で維持してるけど、継戦能力や部品などにも関わるそうで、
その他の国とは自由貿易で協力しないと自滅するのではとも思うけど、
強硬的に協力しろとか、交渉としてふっかけて調整していくとか。

 トランプ政権支持の識者も何人かいるから、どういう考えか見てるけど、
上手くいく理屈もあいまいだし楽観も出来ないと思うものの、
ミアシャイマー教授がよく引用されていて、方針は理解できる。
戦いにならないために戦える体制を整える、たとえ経済的に不合理でも、
加えてグローバリズム対ナショナリズムでも産業空洞化は問題とされてるね。
ウクライナも停戦するか欧州にまかせて、中国との対決に専念したいと。

 どうなるにしろ短期には混乱の時代だろうけど、良くしようとやってるし、
内政でも無駄を省いてるけど、極端なので危なっかしさを感じるが、
議会や支持する国民の民意もあるので、今までの反動で逆方向へ行っても、
試行錯誤で上手くいかないとわかれば、ゆり戻しで調整されていくかと。

 中国は人口の多さが資本主義に有利で他国でも影響力が大きく、
豊かな国土で優秀な人材も多くなるし、潜在的に覇権国になりうる。
アメリカとも互角で冷戦的やその他勢力で多極化していくとか、
希望としては良識的に競うようになるといいんだけどね。




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