学生時代の思い出は？
- カテゴリ：今週のお題
- 2025/05/24 18:38:03
マンガか！ と思われるかもしれないが、昔は校内暴力というものが流行っていた時代があって、私は中学の時にそれに当たった。
本当に、学校に番長とかスケ番とかがいるんだよ。
教室内の喫煙は当たり前、たばこを天井に向けてダーツよろしく投げると、熱で張り付くことがあり、天井はぼこぼこ、なぜか廊下で小便するバカもいた。
注意した先生が骨折し、窓ガラスは割られすぎて予算がなくなり、最後はベニヤを当てていた。
授業も妨害が多くて、ほとんど進まない。
退屈だからと図書室の本を読んでいると、「まじめだな」と言われる始末。
退屈に紛れて、ずいぶん読んだ。
朝借りて、昼返してまた借りて、放課後返してまた借りて。
いわゆる900番台の本を読みつくして、それから数学パズルの大群に挑んで、手芸工芸系をかじりながら古典を紐解く。
当時はあほのように乱読していた。
小学校いじめっ子だった女子軍がスケ番グループに入ってから、毎日のように因縁をつけられるようになった。
取り囲まれて屋上に連れていかれたりするんだよ。
トイレなんて、無防備に入れるものじゃないので、必ず職員室前を利用していた。
クラスにいても、誰かと話したらその人も因縁つけられるとわかっているからお互い話さないし、そのためにも本は役に立った。
読んでいれば時間はあっという間に経つ。
護身用に肥後守を持っていた。
昔の工作用の折ナイフ。
振り回すためじゃない。
どうにも逃げられない時、今でいうリスカをして、相手が血にひるんだすきに突破するのだ。
どうせスケ番を気取ったって、その程度の相手だった。
2年の冬、図書室の本をストーブにくべられたことがある。
数人の男どもが図書室の本棚をいくつも倒し、ふざけて燃やしていたのだ。
激怒して殴り掛かった。
いや、ここら辺の記憶はあまりない。
多分殴るまではいかなかったんだろうけど、迫力だけはあったんだろう。
男どもを図書室から追い出し、そのまま隣のクラスの番長のところに行き、手下の教育ぐらいちゃんとしろ！ と怒鳴った覚えがある。
当時図書委員長だったのもあるが、図書室だけが私の安らぎの場所だったのだ。
それから図書室は封鎖。
お年を召した図書の先生と本棚を立て直し、本を入れなおす作業を延々と行って。
3年のクラスは、番長と一緒だった。
何度も席替えがあったのに、いつも同じ班か、班が違っても近い席。
受験生になったからか、校内暴力ブームも終わりに差し掛かってきたからか、半分くらいは授業になるようになってきた。
「グリコちゃーん、カンニングさせてよ」とふざけられるのを拒否しつつ問題の解き方を教えたりしていたら、いつの間にか番長と普通に話す仲になっていた。
そしていつの間にかスケ番たちには絡まれなくなっていた。
卒業後に知ったが、担任が席替えのくじを操作して、私と番長グループをなるべく固めていたらしい。
ふざけんな。
ものすごいストレスとプレッシャーだったわ。
1個だけ受けた県外の女子高にまぐれで受かった。
女子の集団というものに恐れはあったが、誰も知り合いのいない場所に行けるのがものすごく魅力的で。
いわゆる高校デビュー？
学力が足りなさすぎて、留年するくらいなら公立に転出しますかと言われたけれど、絶対にそれだけは嫌だから留年します！ と宣言したら、先生方が再試を繰り返してくださったので何とか卒業できた。
受験前の最後の面談でも
「あなたのうちは浪人してもいいと言われているの？」
「一浪ならいいと言われています」
「ならどこを受けてもいいわ。あなた、受験よりとにかく卒業を目指しなさい。最後の期末で赤点を取ったら卒業できないんだから。とにかく受験より卒業よ」
だけで終わった。
それなのに私は大学に受かり、最後の期末の英語が赤点だったのだ…。
残念なことに受験がすべて終わったら毎日学校に来て再試のためにテスト勉強をし、3月3日の卒業式には出られず、19日に再試、20日付でさみしい二人だけの卒業証書授与を職員室で受けた（もう一人私と同じ運命がいた）。
よく若いころに戻りたい、とか人生やり直す、なんて話があるが、私は大人になってからの今が一番！
仕事とか家事とか子育てとか介護とか、大変なこともあるけど、学校ほど逃げ場のない場所はない。
それに比べれば、今のちょっとした苦境なんてお茶の子だZE！
と思えるのだから、あの学生時代にも得るところはあったのだろう。
はじめまして。
楽しんでいただけたら幸いです（＾＾）
日記広場からお邪魔しました。
とても興味深く読ませていただきました(*^^*)