Nicotto Town








寝返りを打つたびに

私の夢は

名も知らぬアフリカの楽器のように

カランコランと不思議な音を立てる

 

子供のころはもっと軽やかな響きを

立てたような気がする

年を取るにつれて

どこかあいた穴から転がり出てしまったらしい

 

ある日、耳を済ませるとかすかにサラサラ音がする

夢はどこにも行っていない

夢は限りなく割れ続けて小さな砂になっていくらしい

 

人は夢の入れもの 

 

子供のころのいくつもあった大きな夢は

やがて壊れて小さな砂粒になっていく

たとえすべてが壊れて砂浜になっても

地下水を呼び集め、誰も知らないオアシスを作ろう








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