どこへ消えたか米百俵
- カテゴリ:日記
- 2025/06/13 00:34:11
小泉親子はよくよく米と関係あるな、という話。
あ、とりあえず「コメ」の方の話です(^^;)
小泉総理が就任直後に持ち出したのが「米百俵」の話。
戊辰戦争で官軍に敗れて石高を大きく減らされた長岡藩。
その窮状を見兼ねた支藩の三根山藩から百俵の米が贈られます。
しかし、藩の大参事を務める小林虎三郎は米を藩士に分け与えることなく、売却して学校設立(設備とも)の費用に当ててしまったんですね。
抗議に押しかけた藩士たちに小林は
「百俵の米も食えばたちまちなくなるが、教育に当てれば明日の一万、百万俵になる」
と諭したそうです。
さて、それではこの話を持ち出して、教育の大切さを説いた小泉総理は、どんな教育政策を・・・?
まずもって、日本育英会を日本学生支援機構に変えました。
それにともない、奨学金は原則有利子となり、卒業後一定期間教職に付けば返還免除となる制度も廃止されました(極々わずかな人数の免除はあります)
これにより、奨学金は実質学生ローンとなり、多額の借金を背負う若者が増え、免除の恩恵がなくなったことは教員志望者減の一因にも。
一方、大学教育に関しては、国立大学の独立法人化(独法化)を断行、国立大学は各大学ごとに「国立大学法人」に移行しました。
独立採算制で大学の自由度が高まるかと思いきや・・・
なにしろ教育機関は商品を造って販売して利益を得る企業ではありません。強いて言えば学生を育てて社会人として世に出す商売ですが、売却収入が得られるわけではありません。
いきおい、独法化以前と同様、いやむしろそれ以上に文科省の補助金を頼ることになります。そしてその補助金と引き換えに毎年の自己評価と数年に一度の外部評価が義務付けられ、評価が悪いよどんどん補助金が削減、それに伴い、学生・教職員の定員も削減されます。
結果として、時間のかかる地道な研究より、すぐに成果の出やすい研究に走る傾向もあり、国際的競争力の低下や頭脳流出も進んでいます。
もう。毎年のように日本人がノーベル賞を受賞することもなくなるかも。(取るとしても外国に帰化した元・日本人ばかりになっちゃうかも)
まあ、さすがに学術会議の法人化まではしませんでしたけどね。
何より、「米百俵」を持ち出した割には、教育予算を大きく増やすなんてことはしなかったんですねぇ。
医療費の本人負担を2割から3割に増やしたのも、派遣社員を拡大したのも、小泉内閣。
おなじみの「郵政民営化」の結果、郵便料金は上がり続け、郵便局員は簡易保険の代わりにアフラックを勧誘するように。アメリカに要望されたようですが、アメリカの郵便事業は未だに国営だそうですよ(^^;)
さてさて、小泉2.0があったらどんなことが起こるのでしょうかねぇ