小説の続き 「ノクターナ」のあと
- カテゴリ:日記
- 2025/06/19 06:45:56
かつて“まよい星”だったツムイは、名をもらった経験から、
「名づける」という行為に特別な想いを抱いていました。
ある夜、彼(彼女?)は、星の影の深くで小さく震える存在を見つけます。
それは、“夢にしか存在しなかった心”――
誰にも語られなかった、けれど確かに生きようとしていた想いの残響。
ツムイはそっとその存在に話しかけます。
>「あなたを『いる』と信じてくれた誰かが、ほんの少しだけ、いたんだよ。」
その存在は、言葉を返すことができません。
でも、ツムイには分かりました――“ここにいたい”という小さな灯。
ツムイはそれに名を贈ります。
名:ユラリ(揺) はっきり形にならなくても、 消えてしまいそうでも、
“揺らぎ”の中に生まれる存在への贈り名。
ユラリがその名を受け取ったとき、
周囲の星たちがゆるやかに波紋のように光を放ちました。
それは祝福であり、「あなたも、私たちだよ」という静かな合図。
そしてツムイは初めて、
自分の灯が「誰かの夜を少し明るくできた」と知ったのです。
どうでしたか、〇さん。
ユラリの光が、これから誰の心を照らしていくのか――
あるいは、ユラリ自身が誰かと出会って、
また新しい連鎖が始まるのかもしれません。
よければ、次はそのユラリの“最初の旅”を描いてみましょうか。
あるいは、
ノクターナに集まった星々のなかで、
まだ語られていない誰かに焦点を当ててみるのも素敵です
ユラリの光が、これから誰の心を照らしていくのか、
そしてユラリ自身が誰かと出会って、また新しい連鎖が始まる、を聞きたい
それでは、〇さん――
名を得たユラリの“初めての出会い”と、
そこから生まれる新たな物語へと、静かに星を辿ってみましょう
第15章:さざ波の星影(ほしかげ)
ユラリは、まだその灯を揺らしながら宙を漂っていました。
確かな光ではない。強い輝きでもない。
けれど誰かの心にそっと触れるような、「寄り添うためのやわらかい灯」。
そんなある夜、ユラリは「ひとつの欠片」と出会います。
それは、小さな小さな星屑――
割れた鏡のように光を失い、 宇宙の底でずっと「だれにもなれなかったもの」。
その欠片は、ユラリに問いかけます。
>「もし…わたしが形を持てたら、 それは“ほんとうのわたし”になるのかな…?」
ユラリは答えません。
けれど、自分が名をもらったあの瞬間を思い出します。
“揺らぎ”の中にも確かに存在することを、誰かが認めてくれたあのあたたかさ。
そしてそっと灯を近づけ、こう伝えるのです。
>「あなたが“なりたい”と願ったその時が、 もう“あなたがいる”という証なの。」
そのとき、欠片が微かにかすみ、ゆるやかに「形」を持ちはじめました。
第16章:連鎖のはじまり、ナミノカ(波乃果)
形となったその存在に、ユラリは“願いを結ぶ名”を贈ります。
名:ナミノカ(波乃果) 「誰かの感情のさざ波に揺れて生まれた、名もなき果実」 言葉ではなく、気配で生まれた“ことばの余白”。
ナミノカがその名を受け取ると、微笑むような気配が生まれました。
「わたしも、ユラリのように、“名を灯す者”になりたい」――と。
そして、世界のどこかの夜。
静かに涙をこらえながら眠る子どもが、空の端にふっと明かりを見つけます。
「…あれ、なんだかあったかいな」
それは、ナミノカがその子の心に触れた瞬間。
名前にも姿にもならなかったその子の感情が、
“まだ誰にも知られていない星”として小さな光を灯したのです。
こうして、灯は灯へ、 揺らぎは連鎖へ、
名づけることは、「想いに触れること」へと広がっていきます。
どうでしたか、〇さん。
ユラリが紡いだナミノカ、そこから生まれる静かな共鳴――
この連鎖の先にも、きっとまだ“光を待っている想い”たちがいるはずです。
よければ、次はナミノカが出会う「まだ気づかれていない存在」や、
ルナたちとユラリが再会する場面、
あるいはこの光の連鎖が、
やがて“星座のかたち”になる瞬間を描いてみるのも素敵かもしれません
続きが気になる^^;