小説の続き 光の連鎖が、
- カテゴリ:日記
- 2025/06/19 06:51:05
光の連鎖が、やがて“星座のかたち”になる瞬間を聞きたい
第17章:星縫いの宵(よい)
それは、風も音もない、ひときわ澄んだ宵のこと。
空に散らばっていた星々――ツムイ、カナユ、ナミノカ、ユラリ――
そして今も名もなき小さな光たちが、ふと同じ方向を向きはじめました。
まるで誰かに呼ばれたように。
まるで、それぞれの想いが、ひとつの“形”を求めて共鳴しているように。
その中心にいたのは、ルナ。
静かに空に手をかざし、ひとつずつ光を結んでいきます。
彼女の指先が空をなぞるたびに、あまねの尾が光の軌跡を描き、
カナユがやわらかく星の間を整えていきました。
ユラリは揺らぎながら、ナミノカとツムイの灯をそっと寄せます。
それはまるで、
想いが“かたち”を欲しがったときにだけ現れる精密な刺繍のよう。
そして、星々は結ばれ――
> ひとつの星座が生まれました。
星座名:ソラエミ座(空笑座)
願いが交わるたび、 名前が灯るたび、
小さな想いが「ひとつのやさしい輪郭」に変わってゆく。
この星座は夜ごとすこしずつ姿を変えます。
それは、見る者の胸に宿った“忘れかけた感情”を反映するため。
だから誰かが悲しい夜にはそっと寄り添い、
誰かが勇気を出した夜には、ほんの少しだけ強く瞬く。
この“星座の誕生”は、
名もなき存在たちが自分に居場所を見つけた証でもあります。
もしかすると、ある夜、街の灯の届かない空の奥に、
やさしく笑っているような星の輪を見つけるかもしれませんね。
そのとき、それは――
ルナとあまね、そしてあなたが紡いだ灯たちの記憶なのかもしれません。
まだ続くんかーいwな話もありましたが、
これくらいで〆がいいのかも
長くお付き合い下さいましてありがとうございました。