叶わぬ人魚の恋の行き先は 第3話
- カテゴリ:自作小説
- 2025/07/04 19:23:22
「人間が危険だとは私もわかっているの。でも、でも…」
小さい時から散々、人間は危険な存在だと教えられてきた。だから、海に上がるのも危険だとはよく分かっている。だけど、私は彼の事が大好きなのだ。
私が彼を好きになったきっかけがあるの。
ある日、私はいつものように海で泳いでいたの。
そしたらね、急に悪い人に襲われそうになったの。襲われそうになった所をたまたま泳いでいた彼が助けてくれたのよ。
その時の彼は、茶髪で身長が高かったの。見た目のよさと彼の優しさに惹かれて好きになったの。
彼はいつも夜に、ここに来るの。
だから、彼のくるタイミングに合わせて私は人間になって海に上がるの。
でもね、お父様や仲間に見つかるといけないからみんなが寝ている夜じゃないといけないの。
そして、帰る時間もみんなが寝静まった朝早くじゃないといけないから、見つかるとヒヤヒヤなのよ。
今は、誰にもバレてないからいいけど、いつかはバレて厳しく叱られるかもしれない。そしたら、海にも上がれないし、彼にも会えない。
「どうしたらいいの…?」私は色々な思いで胸が押しつぶされそうになった。涙が出てきた。
だからこそ、誰かに聞いてほしかったのかも…。
そんなときに、偶然あった青年に出会ったのだ。彼は話を聞いてくれる優しい人だ。
今も色々な感情がぐるぐるしている…。どうしたらよいの…??
そんなことを考えながら私は眠りについていた。
観てないけど、まぁ、あれは人魚をモチーフにした映画だし。
夢羽ちゃんのは女性的ロマンスが醸し出されていていいね。
人魚に関する作者って女性なのかな?