innocent
- カテゴリ:30代以上
- 2025/07/23 09:48:07
澄んだ水面がそっと揺れながら
川底の世界を覗かせる…
何も隠す事などないよと
囁いているように…
眩しい日射しに晒されて
無邪気な水しぶきと笑い声…
焼け付くように熱くなった河原の石さえ
水遊びで冷えた身体には程よく温かいから
ホッとひと息ついて
傍らの君の横顔を見つめる…
砂地に無造作に腰掛け
掬い取った さらさらの砂が
指の間をすり抜けて行く…
吹きわたる風が
君の髪の まばゆい光を優しく揺らす…
愛しさが胸いっぱいに広がって行く…
天使の微笑みに祝福されているみたいに…
ねぇ…切ないくらいに時は
大粒の涙を伴い
流れ去って行くから…
何もしなくても良いんだよ…
ただ そこに君が居てくれたなら
私の世界は こんなにも光が満ち溢れ
幸せがどんどん溢れて
果てしなく広がって行くから…
本当にそれだけで良いから…
君の言葉は…
私の元に届く前に
風が さらって行った…
緑の木々が小さく ざわめき
光輝き揺らめいた…