トランプ氏 悪い雇用統計を受け、統計局長解任
- カテゴリ:ニュース
- 2025/08/03 00:14:29
●トランプ氏、雇用悪化は「政治的に操作」 労働統計局長解任を指示 (毎日新聞)
https://news.yahoo.co.jp/articles/677882354fdb488872f05ff0d0ebdc9c886f0d64
●「経済指標の政治利用と腐敗だ」 クルーグマン氏が痛烈批判 (毎日新聞)
https://news.yahoo.co.jp/articles/797b5e57ec31f5b9366b1805c61ef59338f3df0d
●米雇用統計ショック、米国市場は動揺 #エキスパートトピ
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/74c4011a29c8528d7db0b53db08e9c2e2ed88bc5
毎月発表される米国の雇用統計は、米連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策を決め
る上で最も重視する経済統計です。そのため、世界中の投資家が投資判断を行う上で
非常に重要な経済指標の一つとされています。
しかし、トランプ大統領が7月の雇用統計に対し、根拠もなく『共和党と私の評判を
落とすために不正に操作された』と不満を示し、労働統計局長解任を指示した行動
は、米国政府が発表するあらゆる統計への信頼性を損なうものです。
経済統計への政治介入への懸念
経済統計は、国の経済状態を客観的に把握し、適切な政策を立案するための羅針盤です。
これが政治的に操作されると、以下の深刻な問題が生じます。
・信頼性の喪失と市場の混乱: 政治家が都合の悪い統計を「政治的陰謀」と非難し、
根拠なく操作を主張することは、統計機関への信頼性を根本から損ないます。これに
より、市場参加者や投資家は経済の実態を正しく判断できなくなり、不確実性が高まり、
市場の混乱を招きます。
・政策判断の誤り:歪められた統計に基づいた経済政策は、現実から乖離した不適切
なものとなります。例えば、景気が後退しているにもかかわらず、良好な統計が示さ
れれば、適切な景気刺激策が打てず、失業率の悪化など経済のさらなる悪化を招く可
能性があります。
・民主主義の根幹への影響:経済統計は、国民が政府の政策を評価するための重要な
情報源です。この情報が意図的に操作されることは、国民の知る権利を侵害し、健全
な民主主義の機能を損なう行為と言えます。
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