トルルとトルルルは似て非なるもの。
- カテゴリ:日記
- 2025/08/23 08:32:47
スタニスワフ・レムは大好きなのですけど但し書きがつく。
幼年~青春期に読み、タルコフスキーの『惑星ソラリス』でぶっ飛んだ時代、
高度成長や東西対立という社会情勢が不可欠のスパイスだったのです。
新訳・増補完訳が次々出ておりますが『地球の平和』以降買ってない。
『宇宙創成記ロボットの旅』が『電脳の歌』として新訳で出た。
モノスゴーク読みたいけど、読みたくない。だってねぇ……。
クラパウチュスがクラパウツィウスなのは目をつぶりますけど、
トルルがトルルルになったのは困る。電話の着信音かよー。
そういう変化が各頁に山ほどあるのでしょう。コレはツラい。
『砂漠の惑星』も『インヴィンシブル』になっている。
三部作一作目の大傑作だけど、読めばおそらく諸々の感想が更新されるだろう。
感動の変容が悔しいので買わない。読まない。でも気になる。うーむ……。
読んでないのにすればよいのか。確か『マゼラン雲』等も出ている。
『SFと未来学』と『技術大全』はまだだよな。生きてるうちに読みたい。
でも最大の問題は……老眼が進み、老眼鏡が合わないこと。トホホホ。
(無関係な蛇足)
ゲーデルが米市民権の取得準備中に合衆国憲法を読みこんで、
「合衆国が合法的に独裁国家に至る可能性を見つけた」話は有名ですね。
現在ね、レムの想像力を現実が凌駕してると思うのは私だけかしら?