Nicotto Town



富士山

8月の終わりに富士山に行ってきた。

三男とその彼女と一緒で、富士宮ルートだ。
このルートは9合目から先は頂上に出ないとご来光を見られえないが、予約が遅かったのでこのルートの宿しか取れなかったのだ。

その10日前、しばらく山に入ってないからと箱根の金時山→明神が岳→最乗寺と歩いたらすごい筋肉痛になり、富士山大丈夫だろうかと心配したが、筋肉痛は何とかなった。
ただ、ちょっとしたハプニングで開始時間が2時間遅れたから、宝永山はパスしてそのまま7合目の山口山荘に行こうと言っているのに、三男が「もう富士山は来ないだろうから未練はないほうがいい」と宝永山を思いきり推すものだからつい登ってしまって…
この宝永山、ほぼ軽石でできているんじゃ? というほど、いわゆる須走に近い感じで1歩進んで半歩下がるような足場の悪さ。
時間がないので必死に上るしかなくて、まあ頂上に着いた時には結構足が疲れていたさ。

そこから6合目まで戻って、新7合目までの1時間強もかなりきつかったが、山口山荘はそこから1時間先の7合目だ。

山登り初心者の三男彼女、本当に頑張ったな。
三男が6合目から新7合目まで彼女の荷物を持ち、新7合目から山口山荘までは私の荷物を持ってくれた。
数年前、私が彼の荷物も背負ったものだったが…ちょっと感無量である。

山荘の夕飯はカレーか中華丼か牛丼の中から選ぶ。
つまりは全部レトルトなのだが、これが身に染みておいしかった。
みんな別のを選んで、少しずつ分け合ったよ。
家で食べたら絶対大したことないはずなのに、あんなにおいしいなんてずるい。

食べてからちょっと登って高度順応がてら岩に座っておしゃべりして、富士山4度目にして初めてリバースせず、頭痛薬だけで高度順応できた。
とうれしく寝入ったのだが。

昨晩ほぼ眠れなかった息子はその晩も全く眠れなかったようで、夜の10時ごろ外から帰ってきた。
私は一応2時間近く熟睡できたのだが、そのあとは「星がすごくきれい」と言う彼に付き合って外に出て、満天の星空に感嘆したり、「写真を撮るから」と崖っぷちに立たされて「倒れるから無理」と座り込んだりしているうちに眠気も去ってしまった。

夜中の1時から頂上に向かって歩くのだ。
睡眠はなるべく取らないといけないのに。

と言っても、三男が一番睡眠不足でまずいんだけどね。

1時10分前、やはり三男は起きやがらない。
ここでたたき起こすと目が覚めなくて面倒なことになるんだよ、と思っていたが、彼女さんがうまいこと起こしてくれた。
え、こんな甘い起こし方があるのか!?
お子様相手みたいにほっぺをつんつんして、口をアヒルさんにして、だけど優しく起こすなんて、悪いけど我が子にはできんわ。
彼女さんすごいな。

9合目でインスタントラーメンやうどんで腹を満たしてその後も頑張ろうとしたのだが、時間がちょっとやばい。
このままではご来光に間に合わない気がしたので、9合5尺からは二人に先行してもらうことにして、私は一人勝手に歩いた。
頂上の鳥居は見えたけど息が苦しくて足が重くて、あの歓声はきっとご来光が出たんだなと思ったけどちょっと間に合わなかった。
私が頂上についてスマホを構えた時、ちょうど太陽が地平線から離れようとしていたけれど、まあぎりご来光でいいことにする。
二人は5分前に頂上に着いて、ご来光がきれいに見えるスポットまで走ったそうだ。
間に合ってよかった。

一人で暇だったので、とりあえず剣が峰(頂上の中でも一番高いところ)まで歩いた。
ここの坂、ものすごく登りにくい。
乾燥しきってストックも刺さらないし、砂ぼこりはすごいし、端の柵につかまらないと転げ落ちてしまいそう(本当に転げているうっかりものもいた)。
また頂上の写真スポットの行列もえぐい。
団体客は、標識の先の「本当に一番高いところ」に集まってぱっと写真を撮ると去っていく。

下りも本当に急こう配で、また柵につかまって降りた。

富士宮口は行きも帰りも同じ道を歩くので所々で渋滞にはまったが、下りはまだ楽だもんね。
二人と落ち合って、ずんずん下に降りて行った。
岩だらけで歩きにくいけど、吉田ルートのだらだら坂道がかなりきつかったので、それよりはましだな、と私は思った。
あとの二人は「こんな岩だらけの道、初心者向けではない」と思ったそうだ。
あと1週間前に行く行かないを決めてくれたら、ギリ吉田ルートの宿もあったんだけどね。

お陰様で、今回はほとんど筋肉痛もなかった。
帰りの温泉が本当に気持ちよかった。

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