運命の糸の先
- カテゴリ:自作小説
- 2025/10/05 03:09:04
第三章
レンはとても爽やかに且つ素敵に笑う青年だった。その笑顔につられる様に私も笑顔になってしまう。…「さ、食べようか」と彼を誘う。…「うん!」と彼は相変わらずの素敵な笑顔で笑っていた。彼は手を合わせ、…「頂きます」とホットサンドを頬張った。…「旨いね!アオネさん!」と何とも作り甲斐のある返答に…「そう?良かった」と私は微笑んだ。…私も食べよう、そう思い、手を合わせ「頂きます」と私も一口頬張った。私にとってはいつもと変わらない味だったが、彼は…「旨い旨い」と言ってくれていた。コーヒーも入れていた私はコーヒーも飲みながらゆっくり食べていた。…「レン?コーヒーも飲みなよ?」なんて笑いながら言うと、…「そうだね…はは」と笑っていた。彼がコーヒーを啜り始めた頃、私は…「レンは何のお仕事してるの?」と尋ねると…「何だと思う?…ははは」とにこやかに笑う。…「んーレンお洒落だからスタバとかで働いてそう」と私は答えた。彼は少しの沈黙を持ちつつ、…「俺ね、会社経営してるんだ、んでもって今はバカンス中」と笑っていた。…「へぇ、凄いね、若いのに」と二口目のホットサンドを頬張っていた私だ。彼はきょとんとし、…「アオネさんって俺に興味ないの?」…「ん?どして?」そんな会話から始まり、…「いや、何て言うか…今迄出逢ってきた人は皆俺が会社経営してるって言うと目の色変えてたから」…「あーそう言う事ね、私はお金があるないにしろ「レン」に興味があるんだよ」と伝えた。確かに「会社経営」なんて聞くと世の中目の色変える人が大概なのかもなぁ…なんて思いながら、コーヒーを飲んだ。…「俺に興味持ってくれてんの!?」と驚いた様に彼は私へと問いかけて来た。…「あはは、そうだよ」と私は素直に答えた。…「レンみたいな人私にとっては初めての人だったから」と彼へと伝える。…「俺が初めての人?何に対して?」…「あー…私に指一本も触れてないでしょ?レンは」と言うと…「当たり前だよ!」と強く言われてしまった。…「それが初めてなの…ふふ」と微笑むと、レンは真面目な顔をして…「アオネさん…今迄辛かったんじゃない?」と聞く。…「そうだね、辛かったのかも知れないね」と私も真面目に答えた。…「俺、アオネさんに興味あるよ」と唐突に言われた事に戸惑いつつも、…「ありがとう」と答え、…「何か聞きたい事ある?」と尋ねた。…「アオネさんは…そのなんてゆーか…色んな人とSEXして来たの?」と恐る恐るではあったが、私へと聞いてきた。…「そうだね、私ね?変かも知れないけど、運命の人探してるの…あはは」と笑った。…「アオネさんにとっての運命の人ってどんな人?」…「SEXしない人」と私は即答した。…「そんなん、俺じゃん…ははは」と彼は笑っていた。楽しい会話を続けながら時間は段々と過ぎて行った。
こんな会話ができる二人ってコミュ力高そうです
言葉のキャッチボールがスムーズに続く二人
レンさんもだけど アオネさんも只者じゃなさそう
こんなお話をさらっと書ける 紫月さんも 只者じゃないのかも?(*´꒳`*)