Nicotto Town


すずき はなこ


彼の名前はK君。

うちの隣の漁村に、精神障害の男性が住んでます。
お母さんも、いらっしゃったんですが、
実はお母さんも、精神障碍者でした。
遺伝かも知れませんね、きっとそうでしょう。

大柄な男性で、ぱっと見、
強面のどっちかというと暴力的なイメージがあります。
だけど、彼が誰かを殴ったという話しは聞いたことはありません。
ただ、様相が恐かったんでしょうね。
そして、彼はアルコール中毒で、
いつもグダを巻いてスーパーの店先で寝っ転がっています。

昨日、歯医者さんの帰り道で、彼を見かけました。
お~、また派手に吞んでるなあ(^^♪
彼は、酩酊したまま、何かをしゃべってるんですが・・・
「また、呑んでんのんかって、何でお前に言われなあかんのじゃ!
俺の勝手やろうが!
なんで睨まれなアカンねん。
放っておいてくれや!」
…というような感じの話を,転がった石に向かってしゃべってました。

あ、そうか。
彼は傷ついているんだ。
誰かに何かを言われたこと、それで傷ついたんだ・・・
そのことを石に向かって、しゃべってるんだわ。
彼を傷つける人なんて、いるのね。
知らんかったなあ。

まあ、いつも吞んでんだけど、昨日は特に、感傷的な呑みかたでした。
でね、今日も歯医者さんだったんだけど、
やっぱりスーパーの前で吞んでました。
そしてバス停に向かって行って、
バスを待って家に帰ろうとしているんだけど、
同じそのバスを待っていたお婆さんが、
その酔っ払いの精神障碍者が恐くてビビってました。

大男は、まだ機嫌が良くて笑ってたんだけど、
お婆さん、それが余計に怖かったんでしょうね。
大丈夫。(たぶん)彼は何もしないと思いますよ。

大きな男が、呑んだくれて精神障碍者だと思うと、
そりゃあ、お婆さん、恐いでしょうね。
でもね、彼、独りぼっちなんですよ。
家には、猫が何匹か住んでいて、ドアも開いたまま、
ゴミだらけで、人の気配がない。
彼が幸せだと思うのは、ここでビールを買えるからなんでしょう。

そうね、もし、それがわたしだったら・・・
やっぱりあの大男が、恐いように感じるかもしれない。
お婆さんの気持ち、わかります。
彼がもっと、幸福になる方法は無いんでしょうか。
(あ、民生委員も、何もしてくれません)
人が自由に生きられるように、
彼も自由に生きられる世の中になって欲しい、
ある意味、今日や昨日の彼は、彼なりの自由だったんだろうか。

わたし、あなたの幸せを祈ってます。

#日記広場:人生

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2025/10/10 22:07
はなこさん 今晩は。ご無沙汰してます
せつないお話ですね。かつて我が家の悩みの種であった、隣家の一家とほぼ同じです。独り残されたご次男は(三年前に他界)我が家に憂さ晴らし(土やゴミの投げ入れetc.)をしては孤独に亡くなられました。どれだけ我が家が悲しい思いをしたか。その方は同年代だっただけに、更に辛かったです。

今でも『人の一生って何なんだろう?』とよく考えますが「人生の意味は、自分で与えてゆかなければならない」そして『楽しく笑って生きてゆけるように』しなくては勿体ないなと、近頃は思えるようになりました。

しかし、世の中にはそんな選択すら出来ない方も沢山おいででしょう。誰もが様々な思いを抱えて生きている。『お互いの幸せを祈る』世でありたいものですが…ただし、知人優先になってしまうのは、生命の性かもしれません。
はなこさんと御身内の皆さん及びニコタ民の皆様のご健康をお祈り致します。
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2025/10/10 21:13
(´ω`) ンー…たまにそういう方居られますよね。
彼だけが幸せに暮らせる世界が必要なのかも?
世界軸がちょっと異なってたんだと思う。
パラレルワールドがあるなら良いのにねぇ…実際は1つしかない。



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