Nicotto Town


なるべく気楽に気楽に~!


運命の糸の先


第四章

昼頃までレンと話していただろうか…。あっという間な時間だった。私は13時から仕事だった為に、レンには一旦帰って貰う事にした。シャワーへと入りながら…あー楽しい時間だったな…と思い出しながら頭を洗っていた。シャワーもあっという間に入り終わり、仕事モードへと切り替えた私は身支度を整え、職場へと向かう事にした。私の職場は服や雑貨を取り扱っている小さな店だった。店に着いた頃、携帯に連絡が入っていた。「アオネさん、今日の夜家行っても良い?」とレンからの連絡だった。私は「良いよ、終わるのが22時だからね」と答えた。冷静になる様には務めたが、心が躍る様に夜が楽しみになっていた。昼休憩になる迄、…またレンに会えると頭が一杯になっていた。…早く家に帰りたいなぁと思ったりもしてしまった次第だ。…後は午後の仕事だけだ、私の仕事は22時には終わる。レンに会えるのを楽しみに今日は頑張ろう、そう思えた時間だった。それからの午後の仕事はあっという間だった様に思う。時刻は既に21時45分を廻ろうとしていた。もう少しで終わりだ…レンに会える。とても心が躍っていた。ワクワク感と言った所だろうか…。レンとまた喋れるんだ…嬉しいや…。素直に嬉しかった私がいた。あっという間に22時になり、店を閉め売れた物等を確認していく。お金の計算も済ませ、私は帰路へと付く事になった。私の家までは15分程度の距離だ。レンに連絡してみよう、そう思い携帯を取り出した。「レン?仕事終わったよ」と彼へと連絡を入れた。「もう家いる?」と直ぐに返事が来た。「もうすぐで着くよ」と返事をし、急ぎ足気味に私は家に向かっていた。家へと着いた私の目の前では、玄関先に膝を抱え座り込んでいるレンがいた。私は…「レン!ごめん!遅くなっちゃったね」と声を掛けると、「お!アオネさん!おかえり!」と出迎えの言葉迄貰ってしまった私だ。季節は春を迎える寸前のまだ寒さの残る時期だった。…「寒かったでしょ、すぐ温かいもの出すから待って」と家の鍵を取り出し、レンに中に入って貰う様にした。レンは…「大丈夫だよ、このくらい…ははは」と笑っていたが、色白なレンの指先は真っ赤だった。私は直ぐに温かい即席スープを作り、彼へと手渡した。「…大丈夫なわけないじゃん…」と伝える。…「ははは…ありがとう」とスープを手にし、…「頂きます…ふぅふぅ」とスープを飲み始めていた。…「アオネさん、明日も仕事?」と彼に聞かれた私は…「明日はお休みだよ」と答えた。…「そっか、今日一緒にクラブ行く?」と次々と質問されるかの様に、聞かれ…「今日はいっかな」とまた答えた。…「レンはこれからクラブ行くの?」と私も彼へと尋ねると…「アオネさんが行かないならやめとこっかな」と笑っていた。朝になる迄彼と他愛もない話をし続けていた様に思う夜だった。

#日記広場:自作小説

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2025/10/12 20:50
寒い中待てるレンさん 過去に大変な経験がありそうですね
アオネさんも相手を見る力とすぐに暖かいスープを出せる生活力 すごいです
話が途絶えないっていうのも相性の良さの現れでしょうし
大人な二人って 憧れる世界です
かっこいいなあ(*´꒳`*)



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