長く続く砂浜に
- カテゴリ:小説/詩
- 2025/10/11 18:21:44
長く白い砂浜が
何処までも繋がっている
強い北風の中
私は独り歩いている
遠くから声が聴こえてくる
冷たい風に一抹の温かさを載せて
いつの間にか
私のそばに歩く人がいた
肩を軽くたたき
背中を押してくれるあなたがいた
今も風は冷たく強く吹いている
私はあなたの前に立ち風を遮る
潮が満ちてきた
波が冷たく足をさらう
あなたは立ち止まり潮に濡れた貝殻を拾う
私はそれを濡れたままポケットにしまった
それは小さな思い出となって
永遠に残る
私たちは再び歩き始める
ゆっくりと歩調を合わせて
白い砂浜は
何処までも続く
何処までも
続く
いつもコメントありがとうございます
自分のイメージは東伊豆の白浜ですかね
夏も冬も思い出があるところです
《砂浜》と言うキーワードから
どんな砂浜をイメージするかは読み手次第なんだろうな。
とか思いつつセカンドさんは、
太平洋側の方かなぁなんて思ったりして。
セカンドさんの詩は優しい言葉で穏やかな世界を描きながら
哀愁と言うか悲哀の影が漂うのは
どうしてだろうと変に勘ぐってしまう・・・。