【イベント】ソロキャンイベント Vol.1
- カテゴリ:自作小説
- 2025/10/20 22:50:16
それは、ふとした思いつきでした。
仕事がひと段落して、バックヤードでのり弁当の蓋を開けて、ペットのウーロン茶をひと口…
そしたら、隣に座った後輩が
「なんか、楽しいイベントやってみたくないですか?」
ほっぺたにご飯粒つけながら(笑)
お前さ…
いちお、若い女子なんだから
そうゆーのは、きをつけたほうがいいんぢゃね?
と…思ったのはまぁ内緒でね(笑)
でもま、後輩の提案だもんで、話広げる意味でも言ってみたんだよ。
「そだなあ…どんなイベントがいい?」
漬物を頬張って、俺が一言。
「そうっすね…たとえば、バーベキューイベントなんかどうですか?」
ほうほう…
俺が、ソロキャン好きなのが分かってて…そんな提案を?
「うんうん いいと思うよ。バーベキューはね…」
「ですよねっ!けーすけさん、やってみませんか?」
同意を得たかのよーに、前のめりになって俺の方を振り返りながら彼女が一気呵成に、しかもかなり前向きなっているのが分かった。
「うんうん バーベキューを楽しむなら…」
「はい、楽しむなら…?」
目を輝かせて、俺の次の言葉を待ち構える後輩(≧▽≦)
「やはりアルコールは必須だな… それをどうやってクリアするかだ」
バーベキューだと、やっぱ肉や野菜、海鮮を炭火で焼いて楽しむのが普通だ。
でも、デイキャンプだと、
ドライバーがアルコールをたしなむことができない…
(もちろん同行者は飲酒できるんだけど、それだとメンバー全員が楽しめないからね…)
「あ、そうですよね… 日帰りキャンプだと、お酒はNGですもんね…」
急にしょんぼりしちゃう後輩。
俺は慌てて
「いや 提案自体は良いと思うよ。だとしたら、お酒OKってなる企画を出せばいいんじゃないかな?」
「そうですよね… てことは、ノンアルを提供するとか?」
「ほうほう、でもそれって根本的な解決方法になってないだろ」
「バスツアーとかで、ドライバーの飲酒OKにするとか?」
「それだとデイキャンプにならんな」
考え込むヤツ。
そりゃそうだよな。
これって相反する条件をクリアできるかどうかって課題だもんな。
後輩の顔が赤くなってくる。
考え込むと、袋小路に入り込んでいくんだろな。
「わかんないです…どうしたらいいのか…」
お前はソロキャンのことが全く分かってないなあw
そう思いつつ、ヒントを出してみたんだ。
「日帰りにこだわることはないんぢゃね?」
ぱぁぁぁぁ!!
ヤツの顔が明るくなった。
「ですよねっ!じゃあ 宿泊キャンプがいいんじゃないでしょうか?
あはは
やっとゴールに辿り着いたみたいだなあ。
俺は最後に残ったのり弁の白身魚フライのかけらを箸でつまんで
「企画立ててみな。俺の協力するからさ」
そう言って、笑って見せたんだ。
でもその後が大変だったんだってばさ(笑
続く
でしたね。
この流れだと、上手くソロキャンに誘導してるようにも感じるのだけどw
後輩ちゃんに企画をお願いしちゃうとは、少しイジワルさんなんて思っちゃったよ。
さてさてこれからどうなるのか、、、ですねw( *´艸`)