タイトル
- カテゴリ:日記
- 2025/10/27 05:11:34
「まず牛を球とします。」 柞刈湯葉 河出文庫
新聞のレヴュだか広告だかで見憶えてて買った。
牛を使った競技でも創案したのかと思ったら
文庫版のためのあとがき に由ると元は
有名な科学者ジョーク 『球形の牛』
なのだそう。
『物理学者は物事を過度に単純化する』傾向があるらしい。
う~ん、牛はドーナツなんじゃないかな?
SF作品集。キレがあると云うよりは
ジワジワと来るタイプ。
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この作者は、小学生の時に『太郎君が浴びる雨水の量を計算せよ』
という問題に出会っていて、諸々の条件の最後にあった
『ただし太郎君は下図のような直方体とする』に衝撃を受けたそう^^
後に大学で『休憩の牛』を聞かされても
「ああ、直方体の太郎君のことね」と
ごくすんなりと受け入れられた のだとか。。
本のご紹介ありがとうございました♪
こんな歌もあります(↓)。
https://www.youtube.com/watch?v=x4fzqHti5mA
”『物理学者は物事を過度に単純化する』傾向があるらしい”
これに関しては、元ネタ?と思われる本があります。
*ローレンス・M・クラウス「物理学者はマルがお好き」 ハヤカワ文庫
第1章に”牛を球とする”、物理学者の思考形式の説明があります。
なお、著者のクラウス氏はプロの物理学者だけど、SFへの関心も高く、
スタートレックの小道具・大道具に関する論考を述べた著書もあります。
① ローレンス・M. クラウス「SF宇宙科学講座」 1998
② Lawrence M. Krauss 「The Physics of STAR TREK」1995 (英文)
①は②の日本語版かもしれません。 ワタクシは②を持ってます。