【イベント】ソロキャンイベント Vol.6
- カテゴリ:自作小説
- 2025/11/02 17:03:31
「そうか…オマエも20歳になったのか…」
俺は付き出しのゴボウサラダを突きながら、ジョッキの生をひと口呷って。
「先輩、なんか久しぶりに姪っ子に会ったおじさんみたいですよ」
隣に座っている後輩時女子は小さく笑い、そして目の前に置かれたでっかいグラスに手を添える。
「そう言えば、オマエのこと、俺何にも知らないな」
「そうですよ先輩!私に何の興味もないのかって思ってました!」
「まぁ、その通りなんだけどな…」
「何ですってっっっ!!(怒)」
久しぶりに来た、馴染みの『赤ちょうちん』。
カウンターと、テーブル席が3つくらいしかない小さな居酒屋。
マスターは小柄で、注文伝えると微かに頷く、静かなおじさん。
BGMは、なんだか似合わないジャズだ。
「そういや、久しぶりだね」
ぼそっとマスターが呟いたんだ。
「あ…そうっすね。1年ぶりくらいですね」
俺は空になった生ジョッキを差し出してお代わりを伝えて。
マスターは生ジョッキを受け取り、サーバーからビールを注ぎながら、
「あれ以来だな…」
「マスター!」
「えっ えっ あれ以来って あれってなんですか?!」
俺と後輩女子の声が重なったんだ。
「なんでもないさっ なんでもないっ マスターも変なこと言わないでくださいよ」
俺はやや慌てていたのか、お代わりのジョッキを受け取り損ねてしまったんだ。
後輩女子は俺をじっと見つめてきて
「焦ってますね先輩。聞かせてくださいよ~~ そのへんのとこ、じっくり、詳しくっ」
てかオマエ
もう飲み切っちまったのか?
それって、芋焼酎の水割りだぞ?
「先輩! 私先月20歳になったばっかりなんすよ!今夜はお酒デビューですから、お勧め教えてくださいね!」
店に入り、カウンターに座ったと思ったらそんな言葉を投げかけてきやがった…
「そうは言っても、俺は女子に向いた酒なんて知らないしなぁ…」
カウンターに置かれた灰皿。俺はタバコに火を点けてひと口吸い込む。
「なんでもいいんです。先輩が選んでくれたものならっ」
「選ぶって言ってもなぁ… じゃあこうしよう。オマエ、目を瞑ってメニューを指してみな。これで解決さ」
なんか不満そうではあったが、後輩女子はそれでも
「そうですね…まぁゲーム感覚でいいかもしれないですね」
で、指さしたのが 芋焼酎の水割り(しかもトリプル)だったわけさ。
「で、大丈夫なのか?そんなに飲んで…」
後輩女子がぐいぐいと2杯目の焼酎を飲み干したのを見て、俺はちょっと心配になって。
「大丈夫ですっ。初めて飲んだお酒は…甘くて香りがいい 焼酎なんですねこれが」
頬はちょっと赤くなってきてるが、案外シラフな様子に俺は安堵した。
「で… さっきの話なんですけど…」
俺はてっきりキャンプ企画の話だと思い
「なんだ?何でも聞いていいぞ」
「マスターの言ってた、あれ以来…ってなんなんですか?」
(続く

























いいの??って思っちゃった。
ちょっと時間経ったら、ぐてんぐてんになってそうかなと予想していますが…。
「あれ以来」私も気になる。。。
後輩女子、何歳離れてるんですか?
けーすけさんって、タバコ吸うんですね。
白桃のチューハイとか~カシスオレンジとか~カルアミルクとかがいいな。