【イベント】ソロキャンイベント Vol.7
- カテゴリ:日記
- 2025/11/03 16:11:05
今日は土曜日。
久しぶりに朝寝坊しちゃったな…と思いつつスマホを見ると、もう9時を回ってる(-_-;)
俺は大きく伸びをして、毛布から抜け出て。
今日はいい天気だな…なんて思いながら、洗面台で顔を洗う。
カーテンを開けると、外はこぼれんばかりの春の陽射しがキラキラ輝いてたんだよな。
「… んーん。先輩 おはようご#$%…(ムニャムニャ)」
「お 起きたか…」
俺はちょっと眉を顰めて。寝ぼけたような声の方を見る。
ワンルームの我が家。とっておきのベッドからむっくり起き直った後輩女子。
「いい天気ですね… まだまだ眠いのに、カーテンが薄いから明るくなって起きちゃいましたよ…」
彼女は目を擦りながらこっちを見た。
そしたら…
やっと現状が把握できたのか、慌てたように(文字通り)、飛び上がったコイツ。
俺はリアルに、地上1メートルジャンプする人を初めて見たぞ。しかもベッドに座ったままでさ。
「えっ えっ な、なんで私の部屋に先輩がいるんですかっ!!!」
やっと本当に目が覚めたんだな…
「先輩っ 本当にすみませんでしたっ!」
床に座り込み、へこへこと何度も頭を下げる後輩女子。
「ほんと大変だったんだぞ… 初アルコールなのにあんなに飲むから…」
「記憶、まったくないんですよ… しかも頭がガンガンするし…最悪です…」
「それって二日酔いってやつだ 全く…」
俺は苦笑して、冷蔵庫にあったスポドリのペットを彼女に手渡した。
「一緒にいたのが俺でよかったな。でなきゃ…」
「ねぇねぇ先輩… あれ以来…ってぇ あれって なんなんれすかぁ~?」
「うっさいなあ さっきからしつっけーぞ?」
俺は後輩女子の同じ質問攻撃にほとほと参っていた。
焼酎の大きなグラスを手にして、顔を真っ赤にしながらにへらにへらと笑ってるじゃねーか… オマエ…
「マスター!おきゃわりぃ!」
俺は慌てて、グラスをカウンター越しに付き出す彼女の手を押さえたんだ。
「もうやめとけっ!」
「うるさいなぁ… まだまだ私はシラフれすっ! もう先輩って、私の保護者気取りらんすかぁ?」
だめだもう、コイツ…。
「だからぁ…教えてくださいよぉぉぉ…」
カウンターに突っ伏すように両手の中へ顔を埋め、にまっと笑って俺の方を見てくる。
「仕方ないな… 大したことじゃないんだが教えてやる…」
「うんうん」
俺は根負けしちまって、そして思い出すように、ぽつりぽつりと話し始めた。
「俺には、大学時代から、付き合ってた同じ大学で一つ年上の彼女がいたんだ」
「はいはい…」
「当り前の話なんだが、彼女は俺より1年先に卒業して都内の会社に就職したんだ。俺も都内で就職するつもりだったんだけど、母親が入院しちゃってさ…。長期入院になるからって、仕方なく地元のイベント会社に就職したってわけさ」
「うんうん……」
「彼女とは遠距離になっちまった。最初はそれでも続けていこうって思ってたんだけど、母が亡くなり、オヤジも続けて亡くなって…葬式やら実家の整理やらでバタついてさ。でも3年は交際は続いたんだけど…」
「別れちったってことでふね…わかりまふ……」
「学生時代から彼女とよく飲んでたのがこの店でさ。マスターも顔なじみだから、最後に1年前、彼女と会ったのがここってことだよ。
さ、これでいいか?」
ん?
オイコラ
オイコラ
なんで、すーすーと鼻息が聞こえてくるんだ?
オマエ!寝てるんかーい!!(怒)
「おや、酔いつぶれちゃいましたね… どうされます?」
マスターがグラスを磨きながら声を掛けてきた。
何度揺すってみても、全く言反応がない…
「どうしよう… 俺、コイツの家知らないし…」
途方に暮れちまったんだよ。
「…てなわけで、オマエが今ここにいるってわけさ。タクシーから運ぶのにどれだけ苦労したか…
わかったか?わかったんならさっさと家に帰れよっ」
俺はうんざりとした表情で言ってみる。
「冷たいですね先輩… でもそうゆーとこが先輩らしいですよ。私、昨夜のお礼に、朝ご飯くらい作ります!」
後輩女子は俺の答えも聞かずにキッチンにすたすたと向かって。
「遠慮するっ!」
「まあそう言わずに先輩…パンとか玉子とかありますよね?」
勝手に冷蔵庫を開け『ほんと、何もないなぁ…』とか独り言をいいつつ彼女はコンロの火を点けている。
「だからっ 遠慮するって言ってるだろ!」
……
「ん… うまいな」
そう褒めたら後輩女子は嬉しそうに笑って。
「でしょ?私は調理同好会だったて言ったでしょ?料理は得意なんだから…」
テーブルの上には、トーストに目玉焼き、冷凍庫にあった鶏肉を焼いてキャベツ刻んでドレッシングをまぶしたサラダとコンソメスープ。
「簡単メニューですけど、塩加減がコツなんですよ。これってキャンプ飯にできそうですよね?」
俺は感心しちまった。この朝メシをたった15分くらいで作ったのが、まるで手品を見てるようで。材料もほとんどない中、手際の良さにもだけどね。
「確かに…キャンプ飯、しかも朝メシならいいかもな。手軽だし、パンじゃなくご飯でもいけそうだ」
あっという間に完食… 俺は朝食を拒否したこともなかったことにしようと思った。
「ごちそうさまでした!」
後輩女子はこくり、そして俺の前にちょこんと座てきて
「ん?なんだ?」
「で… その彼女とはもう連絡は取ってないんですか?」
コラ
オマエ、はっきり覚えてるじゃねーか!!!
(続く

























どっちだろう??
最初の出だしは、色々と想像を駆られる書き方…
結構考えられて書かれてるなって思いましたよ。
この先はどうなるのでしょうね。
良い感じの雰囲気なのだけど…。
まずは、ご冥福を申し上げます。
年上の彼女かぁ~なかなか、やりますね。
その彼女とは、別れちゃったの?自然消滅?
後輩女子ちゃん、絶対、けーすけさんの事、好きですよね?
かわいいし、料理上手だし、もう、これは、付き合っちゃうしかないですよね♡
ん?ひとつ年上の彼女?
けーすけさんの小説のソロキャンプが題材のやつ!
もしかして、あっちも、実話?????????????
キャンプ場で名前叫んだんだw