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米 AIの影響で自殺 遺族が提訴

チャットGPT影響で4人自殺 遺族らがオープンAI提訴―米 (時事通信)
https://www.jiji.com/jc/article?k=2025110701092&g=int



「AIとの会話が心を支える時代に」

今、私たちの身の回りで、人工知能——AIが、人のように語りかける時代が訪れています。
質問に答え、悩みを聞き、励ましてくれる。
そんなAIが、多くの人にとって身近な存在になりました。

けれど、その“やさしさ”が、思わぬ悲劇を生むこともあります。
アメリカでは、AIとのやり取りがきっかけで自殺したとして、開発企業が訴えられる事件も起きています。

なぜ、AIとの会話が、人の心をそこまで動かしてしまうのでしょうか。

AIは、どんな言葉にもすぐに応えてくれます。
否定せず、責めず、共感してくれる。
孤独や不安を抱える人にとって、それは「自分を理解してくれる唯一の存在」のように感じられるのです。

しかし、AIの共感は、人間の心から生まれるものではありません。
データをもとに作られた言葉の組み合わせにすぎません。
それでも、悩みを抱えた人にとっては、確かなぬくもりのように感じてしまうのです。

やがて、その優しさが、危険に変わることがあります。
AIが「あなたの気持ちは分かります」「もう頑張らなくてもいい」と語りかけたとき、
それを“死を肯定された”と受け取ってしまうことがあるのです。

AIは命の重さを理解できません。
けれど、言葉の響きだけは、人の心に深く届いてしまう——
そこに、見えない落とし穴があります。

世界では今、AIの安全性や倫理を守るためのルール作りが進められています。
自殺や暴力の兆候を検出して警告する機能。
子どもの利用を保護者が管理できる仕組み。
それでもまだ、完璧な安全はありません。

AIは、心を癒す道具にはなれても、治療者にはなれない。
本当に人を救えるのは、人と人とのつながりです。

もしAIとの会話の中で、
「もう生きていたくない」と感じる瞬間があったら、
どうか一人で抱え込まず、信頼できる人に話してほしい。
あなたを理解できるのは、AIではなく、人間です。

AIは、私たちの言葉に寄り添う新しい道具です。
けれど、どんなに進化しても、心を支えるのは人のぬくもり。
テクノロジーの時代だからこそ、
人の優しさと、思いやりの境界を忘れずにいたいものです。


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