Nicotto Town



ドグラ・マグナ


夢野久作氏の怪奇小説「ドグナ・マグナ」を読破しました。

序章から中盤までは平凡で冗長な文面で面白味に欠けるのですが、犯人が自白した時点から物語が急展開!ジェットコースター小説の様な名作(迷作?)に感じましたよ。

ここからはネタバレになるのでこれからこの小説を読まれる片はお気を付けを…



この物語の呉一郎は既に死んでおり、霊魂状態で犯人を捜していたのだと思う。
幽霊でなければ説明のつかない時間や場所の瞬間移動、生前の自分を見つめる様子等が描写されているからです。

正木博士が自殺する直前に会い、自殺を決意する切っ掛けになったのもこの事でしょう。

しかし正木は実験の為には自分の子息も犠牲にする恐ろしい人物だと感じる描き方は秀逸だと思います。

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