「七草粥について⑫」
- カテゴリ:日記
- 2026/01/07 14:50:54
*仏教とお粥の深い関係
実はお粥は、仏教とも深い関わりがあります。
お釈迦様も修行で弱った体を乳粥(スジャータが振る舞ったもの)で癒やしたという逸話が有名です。
また、禅宗の食事作法を記した『赴粥飯法(ふしゅくはんぽう)』という書物には、「粥有十利(しゅうゆうじり)」という言葉があります。これは「お粥には10の良いことがある」という意味です。
色(しき): 肌つやが良くなる
力(りき): 気力がわく
寿(じゅ): 寿命が延びる
楽(らく): 食べ過ぎとならず体が安らかになる
詞清弁(ししょうべん): 言葉がはっきりする
宿食除(しゅくじきじょ): 胸のつかえがとれる
風除(ふうじょ): 風邪を引かない
飢消(きしょう): 空腹が癒やされる
渇消(かつしょう): 喉の渇きが癒やされる
大小便調適(だいしょうべんちょうてき): 排泄が整う
まさに、お正月明けの体にぴったりの効能ばかりですね。
*お寺でも行われる「七草」の行事
神社だけでなく、お寺でも七草にちなんだ行事が行われています。
例えば、京都の萬福寺などで開催される「七草粥の接待」や、無病息災を祈願する「七草法要」など。
お寺によっては、七草をまな板の上でトントンと叩く際に、囃子歌(はやしうた)を歌いながら調理するところもあります。
「七草なずな 唐土の鳥が 日本の土地へ 渡らぬ先に……」
この歌には、「害鳥が作物を荒らさないように」という豊作祈願の意味や、「病気を運ぶ鳥を追い払う」という疫病退散の願いが込められているそうです。
*心と体を整えて、日常へ
スーパーに行けば便利な「七草セット」が手に入る時代。
1月7日の朝は、少しだけ早起きをして、土鍋でお粥を炊いてみてはいかがでしょうか。
湯気とともに立ち上る若菜の香りは、お正月モードから日常モードへと、心と体のスイッチを優しく切り替えてくれるはずです。今年も一年、皆様が健やかに過ごせますように。
春の七草の種類と意味
芹(せり): 競り勝つ
薺(なずな): 撫でて汚れを取り除く
御形(ごぎょう): 仏様の体
繁縷(はこべら): 繁栄がはびこる
仏の座(ほとけのざ): 仏様の座る場所
菘(すずな): 神様を呼ぶ鈴(カブのこと)
蘿蔔(すずしろ): 汚れのない純白(大根のこと)

























