Nicotto Town



曇天の歌

ああ 雨がふる 雨がふる
空のずうっと 高いとこから
汚れつちまつた ぼくの肩に
冷たい飛沫(しぶき)が はねてゐる
ぎんいろの ひよつとしたら かなしみが
ぢりぢりと 胸を焼くのでせう
ぼくは がたがた ふるへながら
どこの誰とも 知らぬ 街をゆく
ゆあーん ゆよーん ゆやゆよん
どつけん どつけん 荷馬車がゆく
重たい 重たい 絶望をのせて
ぬかるみのなかを ひきずられてゆく
さよなら さよなら あしたの光
ぼくは かうして ただひとりで
錆びた釘のやうに 突っ立って
けふも 夕暮を 待つてゐる

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