Nicotto Town ニコッとタウン

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蒼い沈黙

風が、ガラスの破片のように頬をなでる。
そこにあるのは、血の通った温もりではなく
極限まで削ぎ落とされた、冷徹なまでの青だ。
手にするのは、鋼ではなく
使い古された万年筆と、琥珀色の時間。
インクが紙に吸い込まれるその瞬間、
俺の輪郭は、夜のグラデーションに溶けていく。
美しいものは、いつも沈黙の中に立っている。
凍てついた街灯の光や、
誰にも届くことのない、海鳴りのような吐息。
何も持たない、だからこそ自由だ。
拳を握りしめる必要さえない。
この冷たいブルーの風に身を任せ、
思考の深淵へと、ただ静かに沈下していく。
美学とは、守るべき矜持。
それは、誰かを傷つけるための刃ではなく
己の魂を、透明に保つための濾過器(フィルター)だ。
夜明けがこの青を奪うまで、
俺は、孤独という名の
最も贅沢なドレスを纏い続ける_

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