心の旅路
- カテゴリ:その他
- 2026/04/12 10:03:02
また、逃げた。
夜明けの、鉛色の空を背負って、
ぼくは無目的の切符をポケットに突っ込む。
夜明けの、鉛色の空を背負って、
ぼくは無目的の切符をポケットに突っ込む。
「どこへ行くのか」なんて、聞かないでほしい。
誰もいない場所、なんて、
この世のどこを探したってないのだから。
ただ、いまいる場所が、ひどく息苦しいだけ。
誰もいない場所、なんて、
この世のどこを探したってないのだから。
ただ、いまいる場所が、ひどく息苦しいだけ。
停車場のベンチで、
安っぽい煙草の煙を吐き出しながら、
ぼくはまた、自分の醜い過去を愛撫する。
あぁ、恥ずかしい。
あの時の言葉、あの時の顔、あの時の、甘ったれた涙。
全部、ぼくの宝物で、
全部、ぼくを殺す毒のようだ。
安っぽい煙草の煙を吐き出しながら、
ぼくはまた、自分の醜い過去を愛撫する。
あぁ、恥ずかしい。
あの時の言葉、あの時の顔、あの時の、甘ったれた涙。
全部、ぼくの宝物で、
全部、ぼくを殺す毒のようだ。
この旅は、帰る場所を探す旅ではない。
そう、
ただ、旅をしている「フリ」をして、
消えてしまいたいだけの、
道化の散歩だ。
そう、
ただ、旅をしている「フリ」をして、
消えてしまいたいだけの、
道化の散歩だ。
車窓に映る、やつれた男。
ああ、あいつは、なんてひどい顔をしているんだ。
でも、不思議と憎めない。
不器用で、卑怯で、それでいて幸福を、
死ぬほど怖がっている、ひねくれ者。
ああ、あいつは、なんてひどい顔をしているんだ。
でも、不思議と憎めない。
不器用で、卑怯で、それでいて幸福を、
死ぬほど怖がっている、ひねくれ者。
「生きていていいよ」なんて、誰も言わない。
だから、ぼくが言おう。
「生きていて、すまないね」
だから、ぼくが言おう。
「生きていて、すまないね」
列車は、さらに暗いトンネルへ突っ込んでいく。
光なんて、いらない。
ただ、このまま、
心地よい沈黙に、埋もれていたいだけなのだ。
光なんて、いらない。
ただ、このまま、
心地よい沈黙に、埋もれていたいだけなのだ。

























