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心の旅路2

恥の多い旅路を歩いてきました。
私には、人の言う「まっすぐな道」というものが、どうしても見当がつかないのです。
    *
朝、目覚めるたびに、私は自分の卑屈な横顔を鏡に探す。
「お早う」と、世間に向かっておべっかを使う。
その口先の下で、真っ赤な舌を出している自分に、
私は、たまらなく吐き気がするのです。
幸福というものは、私のような弱虫を避けて通る。
あるいは、私が幸福を恐れて、
わざと泥濘(ぬかるみ)の道を選んでいるのかもしれません。
撰ばれてあることの、惨めさと、滑稽さと、
二つ、われにあり。
    *
停車場のベンチで、見知らぬ誰かのふりをして、
私は、自分自身の葬列を見送る。
欠陥人間」のレッテルを背中に貼られたまま、
どこへ行くあてもなく、ただ、
汽車の窓に映る、情けない道化の顔を眺めている。
生きていて、すみません。
そう呟くときだけ、私の心は、
ほんの少しだけ、本当の旅をしているような気がするのです。

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