Nicotto Town ニコッとタウン

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告解

「背中を預けろ」
その言葉の裏で、お前はナイフの抜き方を考えていた。
友情という名の安っぽいコートを着込んで
俺の影に隠れ、虎視眈々と引き鉄のチャンスを待っていたわけだ。
笑止千万。
「仕方がなかった」
「家族のためだ」
「これもビジネスだ」
裏切り者の口から漏れる言い訳は、どれもカビの生えたパンより酷い。
お前が守りたかったのは家族じゃない。
鏡に映る、その卑怯で薄汚れた自分自身の保身だろう。
「恩は一生忘れない」
ああ、そうだろうな。
お前が俺を売ったその金で買った高級車を転がすたび、
バックミラーに映る自分の影に怯えるがいい。
それがお前の言う「恩」の正体だ。
地獄の沙汰も金次第と言うが、
あいにく、賄賂は通用しない。
お前が積み上げた偽りの格言も、
ただの震える吐息に変わる。
「許してくれ」
その言葉を待っていた。
それが、お前という男が最後に吐き出す、唯一の「真実」だからな。
あばよ。
地獄へ行っても、神に「情けは人のためならず」とでも説教してやるんだな。
もっとも、お前を待っているのは、神じゃなく、底なしの泥沼だが。

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