独歩行:帰還
- カテゴリ:日記
- 2026/04/24 07:49:52
夜明けの気配が背中に迫る
街が息を吹き返す前に
錆びついた階段を上り
鍵穴に冷えた鉄を差し込む
街が息を吹き返す前に
錆びついた階段を上り
鍵穴に冷えた鉄を差し込む
扉の向こうにあるのは
微かな埃の匂いと
使い古された沈黙だけだ
微かな埃の匂いと
使い古された沈黙だけだ
外套を脱ぎ捨て、椅子に深く身を沈める
濡れた靴を脱ぐとき
ようやく俺は、張り詰めていた皮膚を脱ぎ捨てる
ここでは誰も俺を追わず
誰とも言葉を交わす必要はない
濡れた靴を脱ぐとき
ようやく俺は、張り詰めていた皮膚を脱ぎ捨てる
ここでは誰も俺を追わず
誰とも言葉を交わす必要はない
窓の外では、世界が白く塗り潰されていくが
この部屋だけは、夜の残滓を繋ぎ止めている
琥珀色の液体をグラスに注ぎ
氷が溶ける音を、唯一の友として聴く
この部屋だけは、夜の残滓を繋ぎ止めている
琥珀色の液体をグラスに注ぎ
氷が溶ける音を、唯一の友として聴く
生き延びたのではない
ただ、今日という一日を
闇の中へ葬り去っただけだ
ただ、今日という一日を
闇の中へ葬り去っただけだ
瞼を閉じれば
この隠れ家さえも、やがて夢の中に消えていく
次の夜が来るまで
俺は、ただの「無」に戻る
この隠れ家さえも、やがて夢の中に消えていく
次の夜が来るまで
俺は、ただの「無」に戻る



























