濁ったプリズム
- カテゴリ:日記
- 2026/04/27 12:18:10
アスファルトを叩いた夕立が
埃の匂いと一緒に 街を洗い流したはずだった
埃の匂いと一緒に 街を洗い流したはずだった
だが 濡れた路面から立ち昇る蒸気は
陽光を浴びて 卑屈なほど美しく揺れる
春陽炎――
雨が残した 最後の悪あがきだ
陽光を浴びて 卑屈なほど美しく揺れる
春陽炎――
雨が残した 最後の悪あがきだ
水溜りに映る ネオンの破片
歪んだ極彩色のなかで
俺の輪郭さえも 頼りなく解(ほど)けていく
歪んだ極彩色のなかで
俺の輪郭さえも 頼りなく解(ほど)けていく
「湿っぽいのは 性に合わない」
濡れたハットを指で弾き
蒸れはじめた空気のなか マッチを擦る
濡れたハットを指で弾き
蒸れはじめた空気のなか マッチを擦る
火影さえも 揺れる光のなかで滲む
真実なんてものは いつも雨上がりの湿気た風に
巻かれて消えるのが おあつらえ向きだ
真実なんてものは いつも雨上がりの湿気た風に
巻かれて消えるのが おあつらえ向きだ
俺は 陽炎の向こう側を睨みつけ
乾ききらない靴音を ひとつずつ刻んでいく_
乾ききらない靴音を ひとつずつ刻んでいく_



























