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カルガモの生態


生き物を見ていると、本で読む解説というのは、書いてあることは嘘ではないのだが、文にした段階で本当のことが伝わらなくなるなと感じる。


カルガモの解説など「オスは子育てには参加しない」なんて書いてあったりする。確かに言葉とうり、雛が生まれるとどこかへ飛んで行ってしまう。

ところがだ、年間通して実物のカルガモを見ていると、ツガイはとても仲が良い。「子育てに参加しない」というのは、感覚的にはズレてる。

春先などは、ツガイで一緒に縄張りを守る。
それに、メスは大きな卵を産むので食欲が盛ん。対してオスはいつも通りで食べる量に差が出る。
それで、メスが食べ歩いている後ろを、オスはついて歩いて見守っている。

産卵が始まると、オスはそうまでして守った縄張りから立ち去る。
これは、ただ「子育てに参加しない」なんて言葉では表せない、積極的な意味があるはずだ。


雛は、生まれるとすぐ歩ける状態だ。虫など見つけると自分で食べる。
10羽くらいの兄弟で、池を泳ぎ回って餌を食べる。
この、餌を食べて泳ぎ回っているのを見ると、けっこう広い縄張りがないと生活が成り立たないのがわかる。

水辺という限られた繁殖地で、縄張りを取ってたくさんの子供達が成長するというのは、少しでも餌を確保する競争だ。

それでだ、オスの行動だ。
オスは、母子のために縄張りを明け渡す。自分の食べる分は、よそで食べる。そうすれば、雛の分が増えるのである。

オスがいなくなる方が、雛の生存確率が上がる、そういうことだと予想される。

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