さよならの時
- カテゴリ:人生
- 2026/05/01 13:06:18
葬儀の2日前に「湯灌」と言う儀式をしてもらった。
お風呂に入れて身体のお清め儀式なのですが、
これ、父の時にしていただいて、とっても感動的だったので今回も依頼
湯船に横たわり担当の女性が身体を洗い(もちろん、参列者には見えないように)
男性担当は丁寧にシャンプーしてくれた。
希望者は参加できるので、私は「やっと頭がさっぱり出来るね」と声をかけながら
担当者と一緒に母の髪を丁寧にシャンプーした。
「かゆい所はございませんか?」生きて居るような母に声をかけると、
担当者が「ウンウン・・」と優しく微笑んでくれた。
それから、タオルドライにドライヤー
とっても丁寧に、丁寧に・・
最近は、着せたいものを持参すると、きちんと着付けしてくれるんですね。
着物を持って行きました。
私が子供の頃から、母にいつも「お母さんが死んだら、この着物を絶対に着せてね」と言っていたもので、母が嫁いで来た時に持って着た着物です。縞柄の
大正時代色の普段着ですが、紫を基調にしたもので、当時
大貧困の中で、これが絶対に欲しい・・と、ねだって母親に買ってもらったとか。
鬼も逃げ出すような乱暴な母の父親。私から見たお祖母ちゃんは殴られたり
蹴られたりしても絶対に、このお金だけは渡さない・・と、命がけで守って
貯めた・・そのお金で着物を買った。
そして私の母の嫁ぐ日、その着物をくれたそうです。
だから、おバカな私も頭にインプットされていました。(良かった)
着付けの為に帯や足袋も・・と言われていたが、はて?はて?足袋?
今時・・足袋か~!と、あちこち探し回ったが、ないよ~~
あらま・・どうしよう・・と、ガックリして
タンスの前に座り込んだ時、上から何かが落ちて来た。タンスの上?
なに?と見たら「足袋」だった。母が、「ここにあるでしょ」と、渡してくれた?
その着物を着せてもらいました。
袖を通すのは初めてだね、お母ちゃん。
他の着物は、嫁いでから小姑達に奪われ、メチャクチャにされても
これだけは死守したんだよね!
母は、亡くなる少し前から、睫毛がグングン伸び、そして
顔からはシワがどんどん消えて行っていたが・・
改めて、お風呂上がりの顔をみて驚いた。若返ってる?若い!
担当者が、「お化粧します」と言った時も、驚いていた。
年齢100才。
70代そこそこにしか見えない・・いや、もっと若い?
すべすべで、シワ一本ない顔に、ファンデーションがス~っと伸びて行く。
若い時、持参した・・その着物がピッタリと似合っていた。
これからお嫁に行くみたいに綺麗
元々、超・美人で評判の母
思わず葬儀の担当者が、「おきれいな方ですね・・こんなにお綺麗な・・
見た事ありません」
担当者達が私達の為に、部屋を出て行ってから
お母さん、お母さん・・とたくさん話しかけた。手を取って頬に当てたり
頭、いい子いい子して~と勝手に私の頭を撫でさせた(なに、してるの?バカね~笑われちゃうよ)と、母は呆れていたと思う(笑)
母にとっての甥ッ子達が、
「伯母さん、なんでこんなに若いの?」と、不思議がっていた。
臨終の時にいた介護士さんも言っていましたが、人は逝去すると
口が開いてしまうそうですが、母はキリッと結んだままでした。すごいですね!
見事に醜態は見せない方・・と、驚いていましたが、本当に
隙のない美しさを見せてくれていた。
嫉妬するほど美しい。
母の姉102才が、大泣きしていた。
仲が良すぎる程、仲良しの長女と次女の2人
互いに「私が先に死ぬ。だってそっちが死ぬのなんて絶対に見たくないから」と
言っていた2人。
「そんな所にいつまで寝てるんだよ、早く起きて・・朝だよ。ねえちゃんと
旅行いこうよ。散歩に行こうよ。やだよ・・早く起きてくれってば」と
それを見ているのが辛かった。


























コメント有難うございます。
湯灌・・2種類あるんですよ。秋桜さんのおっしゃるのもあります。
私は父の時に、お風呂にいれてあげる・・と言う「湯灌」を初めて見て
母も感動し、これいいなぁ!って思ったから、母にも適用したんです。
そう、あのいわゆる死装束ね。脚絆つけて旅立ちの姿にする。
私の祖母の時は、それでした。
現在は、技術的な事もあって、ちゃんと着物を着せてくれるんですよ。
葬儀社から、「どうしますか?」と聞かれ、あちらへ行く旅立ちの衣装はちゃんと
六文銭も、脚絆や杖も足元に置いてくれました。
そうですね。本当にそう!
ちょっと、他へ行っているだけで・・
いつもそばにいる。
そして、また必ず会える・・
そう、信じています。
有難う、秋桜さん。
葬儀屋さんて、最近は(昔々と違って)着物でも何でも用意しているんですってね。
母の執念の(?)着物。
私は何の手入れもしていないです、アハハ
着物箪笥の一番下にしっかりと畳んでおいてあっただけで、よくまぁ
何十年も無事だったと驚いています。
湯灌って良いですよね!
あれで、なんか・・もう一度生き生きとした感じの状態に
接することが出来て居るような気になるし、最後に{~~させてもらえる」って言う感覚
さすが、日本だなぁ~って思いました。
ウンウン、確かに・・
残された者の気持をかなり助けて・・癒やしてくれる。
annnaさんの、「掬い上げてくれる・・」と言う言葉・・
ピッタリです!
ドンピシャのステキな表現で、また、私
救われた・・今度は、こっちの「救い」(^o^)
ありがとう!
コメント有難うございます。
似合う、似合わない・・ではなくて、昔は姑も小姑も意地悪と相場が決まっていて
今で言えば、最大のパワハラですよね。
新しい・・ましてや末っ子の嫁が来た。
持ってきたものは、あたしらがチェックして、もらっちゃえ!精神だから。
母は貧乏人だから、良いものなんて持っていない。
それでも嫁入りに少しは「よそいき」を持参
それを、分捕るって時代ですね。
仏教徒のせいか、小さな白い袋を持たせそこに三途の川を渡る代金?お金を入れてやって…
お化粧はやはりしましたが…
いわゆる死に化粧ですよね?
初めて聞きました、いろいろあるのですね。
でもお母さんのお姉さん、妹に先立たれ本当にお気の毒に…なんといってよいか…
お母さん、きれいになって若返り、よかったですね。
空の上からきっと感謝してますよ。
伯母さんも気を落とさないように…お母さんの分もうんと長生きしなくては…幸運を祈ります。
そしてレミンさんも。
また何度でもいうけれどお母さん、ちょっと顔を隠しただけでいつもそばにいますよ。
私はダメダメ娘だったので(笑)
ご指定では無いけど母に似あうと思っていた着物を…
って思ったらシミが!!!
全然手入れしていなかったからなぁ
葬儀屋さんで用意できる着物で一番良い綺麗なものを
ちょっと若作りになったけど着せました
湯灌もしてもらったよ~
同じく父の時にやってもらって良かったので
一つ一つが残された者の気持ちを
掬い上げてくれる儀式なんだよね…
シンデレラのような。
それにしてもお母様だから似合っていらっしゃるのに、
とんでもない勘違い小姑でしたね。
日記を拝見してると胸に迫るものがありますが、素敵な親子関係で
いらっしゃって、これからもそうであること、本当に拝見していて
私もこういう親子関係だったらなと思わずにいられません。