チュルリョーニスの画集
- カテゴリ:日記
- 2026/05/02 00:03:30
煙草に火をつけたが、味はしなかった。
ここには空気がない。あるのは、凍てついた銀河の残響だけだ。
ここには空気がない。あるのは、凍てついた銀河の残響だけだ。
目の前には、巨大な『レックス(王)』が座っている。
奴は何も語らない。
王座の足元で、数えきれないほどの都市が砂粒のように崩れていくのを、
ただ、退屈そうに眺めているだけだ。
奴は何も語らない。
王座の足元で、数えきれないほどの都市が砂粒のように崩れていくのを、
ただ、退屈そうに眺めているだけだ。
俺はコートの襟を立て、
『ソナタ』の連作が描く、歪んだ階段を昇る。
一段進むごとに、昨日までの記憶が剥がれ落ちていった。
罪も、愛も、湿った未練も、
この抽象的な宇宙の前では、単なるインクのシミに過ぎない。
『ソナタ』の連作が描く、歪んだ階段を昇る。
一段進むごとに、昨日までの記憶が剥がれ落ちていった。
罪も、愛も、湿った未練も、
この抽象的な宇宙の前では、単なるインクのシミに過ぎない。
「神話なんてのは、生き残った奴がつくった言い訳だ」
俺は独りごちて、リトアニアの深い森を模した影の中に身を隠す。
背後で、海の波がピラミッドの形に凝固していく音が聞こえた。
時間はもう、時計の針を動かすのをやめたらしい。
背後で、海の波がピラミッドの形に凝固していく音が聞こえた。
時間はもう、時計の針を動かすのをやめたらしい。
仕事は終わった。
俺が追っていたのは、奴の正体じゃなく、
この果てしない静寂そのものだったんだ。
俺が追っていたのは、奴の正体じゃなく、
この果てしない静寂そのものだったんだ。
闇の向こうで、新しい太陽が幾何学的な弧を描いて昇り始める。
まだ乾ききらないキャンバスの端に、
誰にも届かない手紙を書き残した。
まだ乾ききらないキャンバスの端に、
誰にも届かない手紙を書き残した。
「さらばだ。次に会う時は、星屑のたもとで。」

























