緊迫の夜2
- カテゴリ:日記
- 2026/05/02 18:07:35
夜の埠頭は、沈黙という名の重い外套を羽織っている。
水平線の彼方から滑り込んできたのは、
かつて「ならず者」と呼んだ男が差し出した、黒い毒薬だ。
指を汚さず、清らかなままでいたい。
だが、空っぽの腹に理想は流し込めないし、
冷え切った部屋で正義を燃やすこともできない。
かつて「ならず者」と呼んだ男が差し出した、黒い毒薬だ。
指を汚さず、清らかなままでいたい。
だが、空っぽの腹に理想は流し込めないし、
冷え切った部屋で正義を燃やすこともできない。
「背に腹はかえられない」
誰かが吐き捨てた言葉が、潮風に混じって消えていく。
ウクライナの戦火、遠い国の叫び。
それを知らないわけじゃない。
ただ、この街の灯を消さないために、
俺たちはその血の混じった黒い液体を、静かに受け入れる。
誰かが吐き捨てた言葉が、潮風に混じって消えていく。
ウクライナの戦火、遠い国の叫び。
それを知らないわけじゃない。
ただ、この街の灯を消さないために、
俺たちはその血の混じった黒い液体を、静かに受け入れる。
綺麗事だけでは、明日の朝日は拝めない。
罪悪感をガソリンに変えて、エンジンを回すだけだ。
罪悪感をガソリンに変えて、エンジンを回すだけだ。
タンカーの重い錨が下りる。
それは、現実という名の底知れぬ深淵へと突き刺さった。
それは、現実という名の底知れぬ深淵へと突き刺さった。
(薄暗い街灯の下、煙草の煙が虚空に溶ける)

























