灰色の境界線2
- カテゴリ:日記
- 2026/05/04 18:22:32
水平線の彼方が、わずかに白む。
夜を飲み干した海は、鉛の色をして、
重く、静かに、岸壁を叩いている。
夜を飲み干した海は、鉛の色をして、
重く、静かに、岸壁を叩いている。
埠頭に並ぶクレーンの群れは、
首を垂れた巨大な獣たちの死骸のようだ。
ここには、誰かを待つ船も、
誰かを見送るハンカチも、何一つありはしない。
首を垂れた巨大な獣たちの死骸のようだ。
ここには、誰かを待つ船も、
誰かを見送るハンカチも、何一つありはしない。
海鳥が一羽、低く鳴いて通り過ぎる。
あいつもどこか、私と同じ匂いがする。
群れを離れ、ただ風の行く先だけを信じ、
名前を捨てて、空を削っている。
あいつもどこか、私と同じ匂いがする。
群れを離れ、ただ風の行く先だけを信じ、
名前を捨てて、空を削っている。
波の音が、頭の中の雑音を洗い流していく。
しがらみも、恩義も、消えない傷跡も、
この深い闇に沈めてしまえば、
ただの泡となって消えていく_
しがらみも、恩義も、消えない傷跡も、
この深い闇に沈めてしまえば、
ただの泡となって消えていく_
_さらばだ_
独り言、は霧の中に溶けて消えた。
昇り始めた太陽が、容赦なく世界を暴き出す。
だが、光が届かない場所を、俺は知っている_
昇り始めた太陽が、容赦なく世界を暴き出す。
だが、光が届かない場所を、俺は知っている_
無縁という名の海図(チャート)を握り、
私は再び、誰も知らない道へと踵を返す。
新しい一日の、孤独な一歩を刻むために_
私は再び、誰も知らない道へと踵を返す。
新しい一日の、孤独な一歩を刻むために_

























