失われた星々の夜に
- カテゴリ:ココロとカラダ
- 2026/05/20 01:10:12
五月のまんなかの つめたい夜に
ぼくは ひとりで たたずんでいた
窓のそとには かえらない青い闇と
こぼれおちる星屑の かすかなため息ばかり
ぼくは ひとりで たたずんでいた
窓のそとには かえらない青い闇と
こぼれおちる星屑の かすかなため息ばかり
風は はるかな忘却のように
ぼくの頬を つめたく撫でてゆく
そこにあったはずの きみの面影(おもかげ)
呼びかける声は 風にかき消され
ぼくは だまって闇を見つめていた
ぼくの頬を つめたく撫でてゆく
そこにあったはずの きみの面影(おもかげ)
呼びかける声は 風にかき消され
ぼくは だまって闇を見つめていた
幸福(しあわせ)は きっとこんな風に
ぼくらの指を すり抜けてゆくもの
古い歌集の 白ページのすみに
押し花にされた 小さな薄紫の花のように
ぼくらの指を すり抜けてゆくもの
古い歌集の 白ページのすみに
押し花にされた 小さな薄紫の花のように
星屑は いまも降りつづけている
だれもいない肩に つめたい光の粒をのせて
夜が あかるい朝につづくことさえ
いまはただ 耐えがたい約束のようで
だれもいない肩に つめたい光の粒をのせて
夜が あかるい朝につづくことさえ
いまはただ 耐えがたい約束のようで
ぼくのてのひらの からっぽの冷たさだけが
この消え入るような夜の たしかなしるし
この消え入るような夜の たしかなしるし
























