雨と霧のなかの星屑
- カテゴリ:ココロとカラダ
- 2026/05/20 01:15:34
五月のまんなかの つめたい夜に
ひそやかな雨が 窓を濡らしてゐた
ひろがる霧は 遠い街のあかりを消し
ぼくの部屋を 小さな繭(まゆ)のように閉じ込める
ひそやかな雨が 窓を濡らしてゐた
ひろがる霧は 遠い街のあかりを消し
ぼくの部屋を 小さな繭(まゆ)のように閉じ込める
見えない空の はるか奥底で
星屑は 雨にまじって零(こぼ)れているのだろうか
風は もうだれも訪れない庭から
湿った草の匂いばかりを 運んでくる
星屑は 雨にまじって零(こぼ)れているのだろうか
風は もうだれも訪れない庭から
湿った草の匂いばかりを 運んでくる
幸福(しあわせ)は きっとこんな風に
霧のなかに 見失われてしまったもの
宛名のない 古い手紙のすみに
にじんで消えた インクの青い翳(かげ)のように
霧のなかに 見失われてしまったもの
宛名のない 古い手紙のすみに
にじんで消えた インクの青い翳(かげ)のように
雨は しずかに降りつづけてゐる
だれの声も届かない 暗い窓辺に
朝が この霧を晴らしてしまうことさえ
いまはただ おそろしい拒絶のようで
だれの声も届かない 暗い窓辺に
朝が この霧を晴らしてしまうことさえ
いまはただ おそろしい拒絶のようで
ぼくのひえびえとした ため息だけが
この閉ざされた夜の たしかなしるし
この閉ざされた夜の たしかなしるし
























