Nicotto Town ニコッとタウン

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孤高の燃え残り


バーの重い扉を押し開けると
冷徹な夜気が、火照った喉を容赦なく撫でた。
アスファルトに落ちる足音だけが
この無口な街の、唯一の規則(ルール)だ。
さっきの男の、哀れな横顔が脳裏をよぎる。
他人の人生に寄生し、安い道徳を吐き散らす怪物。
だが、あれは未来の俺の姿ではないと、
一体誰が証明できるというのだろう。
自分の言葉を失い、組織の抜け殻になり、
過去の栄光という名のカビた外套にしがみつく。
その恐怖から逃れるために、
私は今日も、冷たい刃のような言葉を研いでいる。
街灯の下、
ポケットの中で、固く握りしめた拳。
誰とも繋がらないことの自由と、
その裏側に潜む、底なしの寒気。
私が選んだのは、この濁った孤独だ。
誰かに理解されるための正しさなど
ハナから持ち合わせちゃいない。
ジッポーの火が、闇の中で一瞬だけ赤く爆ぜた。
吸い込んだ紫煙を、冷たい夜の静寂へと返す。
背負った孤独の重みだけが
確かな証明だった_

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