地獄の朝焼け
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/08/03 10:50:29
引いた水のあとに広がっていたのは
まるで激しい戦火に晒された、戦場の跡
引き裂かれた中央道路は 蜘蛛の巣のように地割れ
あちこちでくすぶる火災の黒煙が 天を汚していた
まるで激しい戦火に晒された、戦場の跡
引き裂かれた中央道路は 蜘蛛の巣のように地割れ
あちこちでくすぶる火災の黒煙が 天を汚していた
肉片の臭いと死臭が 充満するその場所で
東の空から、光が差し始める
あの日、世界で一番残酷だった 翌日の朝焼け
それだけが、なぜか 狂おしいほどに美しかった
東の空から、光が差し始める
あの日、世界で一番残酷だった 翌日の朝焼け
それだけが、なぜか 狂おしいほどに美しかった
美しき絶望
すべてを奪い去った地獄のあとに
どうしてこれほど 鮮やかな朱(あか)が昇るのか
その美しさが、俺の胸をいっそう深く抉(えぐ)る
「明日、またね」の言葉は、この光の中に溶けて消えた
どうしてこれほど 鮮やかな朱(あか)が昇るのか
その美しさが、俺の胸をいっそう深く抉(えぐ)る
「明日、またね」の言葉は、この光の中に溶けて消えた
狂ったように高鳴る鼓動を 押さえつけながら
その朝焼けを 濁った眼で見つめていた
この美しい世界で、一人生き残ってしまった
その罪を、俺は一生 許さない
その朝焼けを 濁った眼で見つめていた
この美しい世界で、一人生き残ってしまった
その罪を、俺は一生 許さない
焦熱の旅路へ
それから何度も、あの夏が巡り
灼熱の太陽が 己の五感を焼き焦がそうとも
あの美しい朝焼けで止まったままだ
灼熱の太陽が 己の五感を焼き焦がそうとも
あの美しい朝焼けで止まったままだ
自らを律する鎖を 固く締め直し
泥まみれの拳を握って、歩き出す
自分が嫌いな、この乾いた生き様の果てに
あの人がいる「明日」を、今も探し続けるために
泥まみれの拳を握って、歩き出す
自分が嫌いな、この乾いた生き様の果てに
あの人がいる「明日」を、今も探し続けるために

























