雲の峰によせて
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/08/03 20:19:33
それは 青空のきはみに立つ
ましろな白銀(しろがね)の城塞(じやうさい)だつた
あるいは 夏の名残の夢のつづき
まぶしい光のなかに そびえてゐた
ましろな白銀(しろがね)の城塞(じやうさい)だつた
あるいは 夏の名残の夢のつづき
まぶしい光のなかに そびえてゐた
僕は わかいいのちのしづけさに似て
ただひとり 草の原に立念(たつねん)してゐた
おまへは呼ぶのか 遠い空のたそがれを
それとも 過ぎにし日の面影を
ただひとり 草の原に立念(たつねん)してゐた
おまへは呼ぶのか 遠い空のたそがれを
それとも 過ぎにし日の面影を
風よ どうかあの白い峰をこぼさないでくれ
あれは僕の まだ見ぬきのふの記憶
あかるい空のしたで とけゆくままに
しばしの幻(まぼろし)に 口づけをしよう
あれは僕の まだ見ぬきのふの記憶
あかるい空のしたで とけゆくままに
しばしの幻(まぼろし)に 口づけをしよう

























