阿蘇の窓にて — 旅人の歌
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/08/03 20:26:43
夕映えは 外輪山のなだらかな肩を染め
旅人の僕は ひとつの窓辺に佇(たたず)む
草千里をわたる風が カーテンを小さく揺らし
真夏のあかるい一日の終はりを 告げてゐた
旅人の僕は ひとつの窓辺に佇(たたず)む
草千里をわたる風が カーテンを小さく揺らし
真夏のあかるい一日の終はりを 告げてゐた
遠い火の山の かすかな煙のゆくへを
僕はただ しづかな眼(まなこ)で追つてゐる
見知らぬ村の ともしびがひとつ、またひとつ
青いねむりのなかに ともりはじめる
僕はただ しづかな眼(まなこ)で追つてゐる
見知らぬ村の ともしびがひとつ、またひとつ
青いねむりのなかに ともりはじめる
窓よ おまへは旅する僕の孤独を写し
はるかな故郷(ふるさと)の 夢を運んでくる
かすかに匂ふ 野薔薇の香りのやうに
はるかな故郷(ふるさと)の 夢を運んでくる
かすかに匂ふ 野薔薇の香りのやうに
夜のしじまが この宿りを深く包むとき
僕はひとりの 幸福な旅人となり
明日のあかるい道へと ねむりにつくだらう_
僕はひとりの 幸福な旅人となり
明日のあかるい道へと ねむりにつくだらう_

























