月明かり、心の旅路
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/08/05 21:15:04
月明かりは 静かな銀のしずくをこぼし
わたしの古いノートの端を 淡く濡らす
あの日 見失った優しさのゆくえを探して
心はひとり 見知らぬ夜の風のなかに旅立つ
わたしの古いノートの端を 淡く濡らす
あの日 見失った優しさのゆくえを探して
心はひとり 見知らぬ夜の風のなかに旅立つ
かすかなざわめきは 白樺の梢からだろうか
それとも 遠い日の君のささやきだろうか
道はどこまでも青く どこまでも冷たく
わたしの靴音だけを ひそかに数えている
それとも 遠い日の君のささやきだろうか
道はどこまでも青く どこまでも冷たく
わたしの靴音だけを ひそかに数えている
旅人よ と夜の鳥が短く啼いた
けれど わたしはどこへも行きはしないのだ
ただ 失われた季節の記憶の窓辺に
けれど わたしはどこへも行きはしないのだ
ただ 失われた季節の記憶の窓辺に
腰を下ろして あかりを消すだけのために
月光の淡いヴェールのなかを 歩んでいる
やがて すべてがやさしい眠りに溶けるまで_
月光の淡いヴェールのなかを 歩んでいる
やがて すべてがやさしい眠りに溶けるまで_

























