月明かり、心の旅路(哀歌)
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/08/05 21:16:44
月明かりは 冷たい硝子(ガラス)の破片のようで
わたしのなかの いちばん哀しい場所を照らす
あの日 あれほど優しく口ずさんでいたはずの
小さな歌のひとふしを わたしはもう忘れてしまった
わたしのなかの いちばん哀しい場所を照らす
あの日 あれほど優しく口ずさんでいたはずの
小さな歌のひとふしを わたしはもう忘れてしまった
白樺の林をぬけて 夜の風が吹きすぎるとき
かすかに鳴るのは 失われた記憶のオルゴールか
思い出そうとすればするほど その旋律は遠ざかり
青い影のなかに 静かに沈んでいってしまう
かすかに鳴るのは 失われた記憶のオルゴールか
思い出そうとすればするほど その旋律は遠ざかり
青い影のなかに 静かに沈んでいってしまう
旅人よ 帰る家などどこにもないのだと
夜の鳥は 低く寂しげに啼きかわしている
風に吹かれるままの 心の足跡をたどりながら
夜の鳥は 低く寂しげに啼きかわしている
風に吹かれるままの 心の足跡をたどりながら
わたしはただ 途方に暮れて立ち尽くす
あのなつかしい歌を いつのまに失くしたのだろう
月光が 音もなくわたしの涙を凍らせるまで_
あのなつかしい歌を いつのまに失くしたのだろう
月光が 音もなくわたしの涙を凍らせるまで_

























