介護ストレスについて②
- カテゴリ:日記
- 2026/08/27 23:17:47
3.ストレスサインを知ろう
私たちの身体は、ストレスが溜まってくると、心身に様々なサインが現れます。このサインは、身体の弱い部分に現れやすく、見逃したり放置していると深刻な事態になりかねません。ここでは、ストレスサインについてまとめてみました。
3-1 ストレスサインの症状と表れ方
ストレスは主に身体面と精神面で様々な症状を表し悪化すると日常生活にも支障をきたします。
<主な症状や変化>
・身体面: 貧血、めまい、立ちくらみ、下痢、便秘、微熱、偏頭痛、不眠、過食、
・精神面: 表情がなくなる、独り言が多くなる、気性が荒くなる、お酒やタバコの量が増える
・その他: 他人と会ったり話すことが億劫になる、物事に無関心になる
いつもと違うこれらのサインに気付いたら、早急に受診するなど、それ以上ストレスを溜めこまないように進行を止めることが大切です。
3-2 ストレスの予防は軽い運動
介護によるストレスを発散させるには、軽く汗ばむ程度の運動を定期的に行うのが最も効果的です。運動により血行が促進され、自律神経が調整されるため過度の緊張がほぐれ、心身をリラックスさせることが出来ます。また、理美容や入浴でもリラックス効果が得られます。
各市区町村などで開催される「介護者の会」や「相談会」などに参加し、同じ境遇同士で悩みを打ち明け合い、話すことはストレスの発散にも役立ちます。特に、介護についての悩みは、理解を得たり、打ち明けにくいことも多いため、話すだけではなく、相手の体験を聞くことで、自分に役立つ知識や情報を得られることもあります。
4.自分のストレスをチェックしてみよう
ここで、今、あなた自身の介護のストレスがどのくらいなのかチェックしてみましょう。以下の10の質問に、自分がいくつ該当するかを数えて下さい。
ストレスチェック10の質問
・介護は家族(自分)がやるべきだと思っている。
・現在、介護は主に自分一人がやっている。
・他人に家に入られたくないので、家族で介護したいと思う。
・身体の負担が楽になるような、正しい介護の仕方(技術)を知らない。
・介護の悩みを話したり、相談に乗ってくれる人が身近にいない。
・つい、本人に冷たい言葉や態度をとってしまう。
・介護生活の先行きが見えず不安になる。
・人に会ったり、話したりするのが面倒くさい。
・以前より食欲も気力も落ちている。
・自分の自由になる時間や休息時間がとれていない。
<診断結果>
チェック数:0~2個
ストレスを上手に解消できているようです。介護の悩みは積極的に周囲と共有するように心がけてください。
チェック数:3~5個
ストレスが徐々にたまりつつあります。十分に休息や睡眠はとれているか、疲れはないか、少しリラックス出来るように、自分流のストレス解消法を見つけてみましょう。
チェック数:6~8個
ストレスが溜まっています。早急に生活を見直して、自分の時間を確保してください。介護の悩みを相談できる相手に迷わず、ひるまず話をしてみてください。
チェック数:9~10個
かなりストレスが溜まっています。このままだとうつになったり倒れる可能性もあります。まず自分が楽になることを優先に考えましょう。すぐに身近な人に助けと協力を仰いでください。
いかがでしたか。がんばり過ぎはストレスのもと。ストレスが溜まると、お互いの関係を悪くしてしまい、それが、次のストレスのもとになり、悪化すると危険な「介護うつ」にもなってしまうのです。
5.「介護うつ」とはどんなもの?
「介護うつ」は、介護者がストレスが原因でうつ病を発症することです。その発症率は、介護者の4人に1人と言われています。
「介護うつ」になると
・食欲不振
・睡眠障害
・疲労感や倦怠感
・不安感や焦燥感
・ゆううつや思考障害
などの症状が発生します。
介護うつにならないためには、原因となる精神的ストレスや身体的疲労を軽減することが重要です。2章でもご紹介した「ストレス回避法」を参考にして頂き、「介護うつ」を回避する対策を講じてください。
回避する3つのポイントは
1.すぐに相談&誰かに頼る
2.最新情報を集める
3.サービスを活用する
「介護うつ」は、早めに気づき対応することが大切です。 介護者が一人でがんばるのではなく、介護サービスなどを上手に活用して身心の健康を維持しましょう。
6.元気で明るい介護者でいるためのタイプ別「ストレス対策」
様々な介護負担の軽減を図っても、なかなか介護ストレスというのは解消されないものです。そんな中、介護ストレスを上手に解消している人は、次のような方法を心がけているようです。
介護者の精神的健康を考慮した「レスパイトケア」というケアがあります。介護保険を使った主なものに、日中の介護を任せられる「デイサービス」や、一定期間任せられる「ショートステイ」などがあり、利用したい場合はケアマネージャーに相談してみましょう。
24時間ずっとそばに居るのではなく、時には距離を置いてお互いリフレッシュすることも必要です。自分の生活を100%介護に費やさず、介護サービスを活用して作った時間を、自分の欲求を満たす趣味や外出・旅行などに使い、介護から離れ気持ちにオンとオフを作って英気を養うのです。
介護を受ける人のためにも、介護者はレスパイトケアをうまく活用してストレス解消しましょう。
6-2 誰にも相談できずに途方にくれている方 → 本音を話せる相手や仲間を作る。
一番簡単なストレス回避法は、人としゃべることです。私たちは普段無意識のうちに、仲間に愚痴をこぼしてストレス回避をしています。ここで大切なことは、本音を話せる相手を積極的に求め、作ることです。人間関係を広く作っておくことは介護ストレスの回避になるのです。他者と共有することで、介護の心の負担は軽減されるものです。
6-3 気力ややる気、関心が持てない方 → 新しい趣味をもつ
何か自分が打ち込める物をもっていないと、生きる目標を失ってしまい、何もやることがないことがストレスになってしまいます。 新しいことにチャレンジすることで達成感も得ることが出来、たくさんの趣味をもつことはそれだけ視野を広げられ、違う世界の人と知り合え、自分の話を聞いてくれる人を見つける可能性も広がるのです。
6-4 ゴールが見えず限界だと感じている方 → 介護施設への入居という選択肢
介護者を守るためにも、介護施設への入居の選択肢は常に持っているべきでしょう。ご本人と介護者の双方が健全な暮らしができることが一番大切ですから、広い視点で考えるようにしましょう。保険のようなものとして、今から入居施設を調べて準備しておくのも安心できる選択肢となります。
介護者の心身のコンディションを調整していくことは極めて重要です。つまりは介護によるストレスを上手に回避・解消してゆく手段を身に付けることが大切なのです。




























