Nicotto Town ニコッとタウン

スマホ版あります♪



今日も明日も、夜の帳に秋の虫は鳴く

改めまして、ご無沙汰をしております。


書くことがなかったわけではないのですが、なんとなく筆(キーボード)が進まず。そして、そうこうしているうちに、書くことを忘れてしまうのですねw

そんなこんななので、あれやこれやは記憶を掘り返しつつまた書きつくるとして、直近の事でも書いておきましょう。


ざっくりと現状のような生活をはじめて、20年と2か月ほどになります。それはつまり、結婚したのがそのタイミングという事です。
この「ざっくりと現状のような生活」というものが如何なるものなのか、度々ここに足を運んで下さる方々には、今更お伝えするようなものでもありません。初めていらしていただいた方や、忘れてしまったよという方のためにムチャクチャ端折って説明ををすると…

まず、実質発達障害によって、一般的な範囲での常識的な生活行動が難しく、そして自身の自己愛を満たすこと以外に何の興味もなく、そのためには他人がどうなろうが気にも留めないという人物的にも色々と問題があったこともあり、我が家では掃除洗濯炊事はもとより、双子の男女(現在19歳の大学2年生)を抱える家庭を維持するためのあらゆる活動のほぼ100%を私が一手に背負い、かつそういった奥様が家にいることがむしろ生活の阻害となって100%稼働では収まらず、130%稼働での事実上のシングルファーザー状態の生活となっておりました。
もっとも、子供たちが高校を卒業し、中学高校での弁当作りや制服のアイロンがけなどから解放され、大学生となったことで、そもそも子供が自宅にいる時間が減ったことにより、私のQOLは劇的に改善されたはおりますが。。

そして、齢55歳となった今でこそ真面目に仕事はしておりませんが、20代から40代の前半くらいまでは、1日16時間稼働で休憩時間も昼休みもほぼ0分、通勤中もひたすら仕事をし、帰宅は夜中、やり残しがあれば帰宅後も仕事をし、子供が赤ん坊のころは、夜中の帰宅後に、夜泣きをする双子をたすき掛けにして家中の片付けや明日の保育園の準備をし、残った仕事をし、2時にやっと夕ご飯を食べて、2時半に風呂に入り、3時に寝て起床は6時半で子供を起こして保育園みたいな生活でした(0歳児保育からスタートだったので)。

という仕事状態と家庭維持を併存させていた人生でした。まあ詳細には時々によって状況は変わっていて、やることのウェイト配分も変わるので、この二つが100%の完全併存ではなかったのですが、いずれにしても睡眠時間は3時間、まれに10時間くらい寝るという人生でした。

自分で言うのも何ですが、メチャクチャだったと思います。普通の人間であれば、とっくにおかしくなっていると思います。そもそも結婚生活が到底続かないでしょう。端的に、常軌を逸した状態でした。

実際には、40代の半ばぐらいから生活状況や時間の使い方の在り様が大きく変わったりはしたのですが(自分のための時間というものを取るようになりました)、生活の質的には大差はない状況だったかと思います。

でも、そんな生活の中で。ほんのわずかに私を救ってくれ続けた存在がありました。


それは、自宅最寄り駅前にある、小さなバーでした。


とても小さく、お金のかかった立派な内装でもありませんでしたが、内容的にはオーセンティックバーを名乗るに十分な資格のあるバーでした。

そのバーが開店したのは、正に私が結婚を機に現在の地域に居を構えたのと一ヶ月程度の差であり、ほぼ営業開始とともに、私はその店の常連客となっていました。

そんなところに立ち寄る時間があったのか?

もちろん、ほぼありません。ありませんが、それこそ睡眠時間を1時間削ってでも、可能な限り立ち寄っていたと思います。

しかし、そこで過ごす僅かな時間。自分が好きなお酒を飲み、仲良くなった他の客と他愛もない話をし、趣味嗜好のあった客との話が盛り上がり。帰宅して寝るだけで済む時は、ほんとうに言葉通り泥酔していた日々でした。




この店がなかったら、私は今、生きていることが出来なかったかもしれません。




何を大げさなと笑われるのかもしれません。
でも、それがどういうことなのか。
それは私にしか分からないことです。

いまでこそ、精神的にはあれこれありつつも、時間的には余裕が出来たため、むしろ救いを求めるようにこの店に通う頻度は減ってはいました。他に立ち寄る店も、わずかながらにも出来ていました。


それでも。
この店が、今も昔も私の生きるための礎でした。


そしてその店が、昨日の8月31日を以て、20年の歴史を閉じました。


なぜ店を閉めたのか、まあ端的に言えば、経済的に店が成り立たなくなっていた、ということです。その理由を書き連ねれば、それはそれでいろいろな事情があるわけですが、それを個々であれこれと書いても、またキリがありません。

行きつけの飲み屋が閉店しただけ。

そうですね。

でも、私にとってはこれが自分の人生の節目なのです。

何を大げさなと笑われるのかもしれません。
でも、それがどういうことなのか。
それは私にしか分からないことです。


昨日、結局私が最後の客となりました。


いまはもう新品では手に入らない、とあるお酒。中古市場で多少は流通していますが、状態の良いものはほとんどない。散々あちこちを探して程度の良いものを入手し、それを帰り際にプレゼントして店を後にしました。こんな金額のお酒を自分で買ったことはありません。大盤振る舞いですw


帰り道、ちょっとだけ涙が出ましたが、意外なほど心は乱れませんでした。
自分は、この55年の自分の人生に納得しているのかもしれない。そう思いました。
良い人生であったのか、正しい人生であったのか、褒められた人生であったのか、それは分かりません。分かりませんし、私は私という人間を、とても小さく卑怯で、さしたる力もない人間だと思っていて、自分のことがとても嫌いです。本当にくだらない人間だと思っています。

でも、それでも。
それなりに、納得しているのかもしれないと思います。


マスターの連絡先は、知りません。
お互い、知る必要もないでしょう。
縁があれば、また必ず会うでしょうし、縁がなければもう会うことは一生ないでしょう。

それでいいのです。

別れ際の、20年分の感謝を込めた握手の感触が残っていれば、それで良いのです。




昨日から今日になり、何も変わりません。
こんな日記を自室で書きながら、外からはいつもと同じように、しばらく前から鳴きだした秋の虫の声が聞こえるだけです。


ただ、陽が落ちて夜になり、あたりがすっかりと暗くなっても、あの店の看板に明かりが灯ることは、二度とありません。
もう、あのカウンターに座り、マスターと世間話をしながらお酒を飲むことは、二度とない。


始まりがあれば、いつか終わりがある。
それだけのことなのでしょう。


また日が昇れば、私はあしたも(もう今日ですね)6時ごろには起きて、いつも通り犬の散歩に出かけます。


それだけのことです。


ただ、それだけのことです。


そういうことです。


すみません、つまらない日記になってしまいました。
これで終わりにします。


では、おやすみなさい。
皆さんに、良い夜を。

#日記広場:日記

アバター
2026/09/02 10:36
そっか・・・
淋しいね・・・
行きつけの店という以上の大切な場所だったのですね。
アバター
2026/09/02 09:08
なるほど。

そういう記念日だったのね。



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