岬の風信器
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/09/04 23:28:18
しめやかな秋の雨が そっと濡らしている
東の果ての さびしい砂のひろがりを
夕凪の海は かすかな呼吸(いき)さえわすれ
鏡のように ただ静かにひそんでいる
東の果ての さびしい砂のひろがりを
夕凪の海は かすかな呼吸(いき)さえわすれ
鏡のように ただ静かにひそんでいる
そこには だれの人影もない
ただひとりの わたしの影のほかには
岬のさきで 濡れた風信器(ふうしんき)が
いまは応える風もなく ひっそりと黙りこむ
ただひとりの わたしの影のほかには
岬のさきで 濡れた風信器(ふうしんき)が
いまは応える風もなく ひっそりと黙りこむ
あたたかい涙のような 雨のしずく
それはわたしの 乾いた心に沁みて
すぎ去った季節の パステル画をにじませる
それはわたしの 乾いた心に沁みて
すぎ去った季節の パステル画をにじませる
にじむ光のなかに ひとりたたずみながら
わたしは待っている わたしの心のなかの
ちいさな風車が ふたたびまわりだす瞬間を
わたしは待っている わたしの心のなかの
ちいさな風車が ふたたびまわりだす瞬間を
























