芭蕉はがまんできない
- カテゴリ:小説/詩
- 2026/10/09 21:34:14
関口 尚さんの小説
天才肌の芭蕉と、奥州へ旅に出た弟子の曾良。
曾良視点による「奥の細道」。
師の矛盾に翻弄されつつ、名句が誕生する瞬間に立ち会う。
日本人なら誰もが知ってる
「古池や 蛙飛びこむ 水の音」
「夏草や 兵どもが 夢の跡」
「五月雨を 集めて早し 最上川」
等々。江戸時代の人なのに、今も句が残り。
これから先未来にも受け継がれていく。すごいと思う。
芭蕉たちが歩いた地図を見ると、
江戸時代によくそんな旅をしたものだと驚く。
この時松尾芭蕉46歳くらいで、「翁」なんて呼ばれてる。
46歳で翁なのかあー。
まあ、戦前の平均寿命は今ほどではなかっただろうから、
そんなものなのかな。。
0~5歳で亡くなる子供が多かったから平均寿命の平均値が下がるとか。
それで「寿限無」みたいな落語ができたとか?
徒歩旅だし、命がけですねー。
途中、曾良が何日かお腹を悪くして、医者にかかるけど。
「旅のせいで胃が疲れてる」みたいなあいまいなことを言われていて。
いや、そんな症状じゃないんじゃ?って心配になった。
医者の診断が精神論風だし。気合で治せ!みたいな。
タイトルの「がまんできない」とあるように、
芭蕉が人間味あふれる人で、
こんな宿に泊まりたくないと言ってみたり、
あれが食べたいとわがまま言ったり。
とても寂しがり屋のくせに、ひとりが好きだったり。
旅の途中で、旅行記や俳句の完成度のために曾良と別れることも考えている。
創作のためにはなんでも犠牲にしちゃうんだな…
あまり歴史小説は読まないので新鮮な感じでした。
タイトルと表紙がライトノベル風で、わりと読みやすかった。

























