時間の向こう側…
- カテゴリ:小説/詩
- 2009/01/02 02:06:22
知らぬ間に、0時を過ぎて
年が、変わった。
時計がアナログなら、秒針が、頂点から
ひと目盛り分、向かって右に動くだけ。
時計がデジタルならば、
0:00オールリセットされる。
何も変わってない。
テーブルの上の冷めた珈琲すら、同じまま・・・
月や星の位置が、少し変わったかも知れないけど
見ている僕には、わからない。
ベッドで眠る君が、
動いた気配すらもなさそう。
12月31日から、1月1日へと更新されるだけ。
ほんの数秒前にさえ、戻れない。
なんら変わってないのに、時間は、
時代は、進んでいる。
クルマの年式を1年古くし、
僕を1歳老化させたことにして・・・
ポツンと僕の心だけを取り残して、
新しい年が始まっている。
その差は、溝は、ずっと埋められない。
追い越すことも、かなわない・・・
これから夜が明けて、
空が白み始めるまで、置いてけぼりを
くらったまま、過去にしがみついていた。
明けましておめでとうございます。
人々は、挨拶を口にする。
寒い年明けが、訪れて・・・
昨日となんら変化なし。
仕方のないことなんだけど、
むなしく思う事はある。
今年はうるう秒だったんだねー。
1秒多く年を取ってしまった・・・。
今年は、はねさんと たくさんお話できるといいな・・・。
いつか、明るいはねさんが、帰ってきてくれる事を 祈って・・・
元気になったら、遊びにきてねw