お話の紙..2まいめ。
- カテゴリ:自作小説
- 2009/01/03 21:45:04
新年初のお話の紙です♪
まいぺーすに、カキカキしています~(^^)
ё..時空-トキソラ-の図書館 *page.2
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二階にある執務室では、ウォンが新たな本を書いています。
だが…なんだか落ち着かない様子。
「あ、あのぉ~…」
彼が取り込み中の様子なので、槐珂は遠慮がちに声をかけました。
「んんんんんっ? なんだね?」
彼は本から目を離さず、言いいます。
やはり、なんだか落ち着きません。
「ぼ、僕…僕は、今日からここで働くことになった槐珂と言います。
よ、よろしくお願いします。
センコさまから『メーカー役』の仕事の内容を教わりなさいと言われたのですが…」
「んんんんんっ、そうか。
キミが夜逃げした新人のコの代わりの…。
そうかそうか、まっシッカリやりなさい。
『メーカー役』の仕事は新たな世界を書く、それだけなのだよ。
それと、過去に書かれた本の修正などもやる。
ただ、それは滅多にはしないんだがね。
白紙の本はそこの本棚の中にある。
アイデアが浮かんだら、それに執筆しなさいいいっ」
ウォンは長々と話している間も、本のページから目を離しません。
そして、そわそわと落ち着かないのです。
「あ、あのぉ…どうして、そんなにソワソワしているのですか?」
訊いてはいけないかもしれないとは思いつつも、槐珂は彼に尋ねてみました。
「んんんんんんんんんんっっ?
それは、それは、この本を仕上げるまでトイレを我慢しているからなのだ!
これまた修行なり、なのだよ!」
「しゅ、修行……。
そう、なのですか………ご指導ありがとうございます」
槐珂はチョット引きつった微笑みで、ウォンにお礼を言いました。
そして、白紙の本のある本棚の前に行きました。
「あれ……何も本がない…」
確かに、そこには何もありません。
ウォンの説明ではあるということなのですが…。
今は空っぽです。
紙切れ一枚もないのです。
「アイデアがないから、書く本もない。
そんなものだよ、カイカ君。
アイデアが出来れば、自然と本は現れるものさ」
槐珂が、白紙の本が無くて戸惑っていると、ウォンではない声がかかりました。
勿論、それはチシキでした。
槐珂の後を、こっそり付いて行き、目立たないように部屋に来て、
槐珂とウォンのやりとりを見ていたのです。
ニコニコした笑顔だが、少しイジワルイ要素が含まれています。
しかし、槐珂にはそれがとても良いように映ったようです。
「そ、そうだったのですか。
教えていただいて、ありがとうございます。
あ、あの…アナタは?」
「俺はチシキ。キミと同じこの図書館の司書だよ。
と、言っても俺は『トラブル解決役』だけどね」
そう言うと、チシキは部屋を出ました。
チョットした下調べということで来たのでしょう。
□..次頁へ続く~♪
コメントありがとうございます~! お返事遅くなってしまってごめんなさい…。
メーカーの役は本を書き上げるのがお仕事です。
それは1つの世界を創っちゃうってコトで、難しい仕事なんですよね~。
すぐにアイデアが浮かぶ人なら、とても役に立つ助手さんになりますが…槐珂くんはどうかな???
物語がわかりやすいと言っていただいてありがとうございます(^-^*)
これからも、わかりやすいように頑張って続きを書きますね!
物語がとってもわかりやすくて、自然に話に引き込まれます。つづきに期待します~(^▽^)ニコニコ