Nicotto Town


リアルタイム・超実感・ぱんだ人


東京から奄美諸島に電車で


学生のころ、東京発大阪行きの快速電車に乗った。
普通列車の座席に大阪までじっとしているのは、
思った以上に、お風呂に入りたくなる。

たまらず、大阪から京都へ。
京都駅近くには銭湯があるとガイドブックにはあったからだ。
まだ京都駅ビルがないころ、京都タワーに比してさほどひけをとらない
銭湯の煙突が期待通り湯煙をくゆらせていた。

湯に入るとお腹が減る。
若い十代の懐は寒く、駅弁。
この駅弁で広島までもたせなければならない。

ヒロシマ。
原爆ドームへ行き黙祷。
本州では最後の下車である。

博多には東京を出てから36時間後に到着した。
朝焼けの光が目をつむらせる。
エコノミー症候群だ。
あちこちが痛い。

当時の九州は電車の便がとことん悪い。
博多―熊本という中心都市を結ぶ線でさえ、
「した道」となれば、数時間に一本だ。

熊本の夏は直火焼きだ。
それも上下両面、空と道路の照り返しで、
ひじうら、ひざうら、あごうらまで、
満遍なく焼ける。

鹿児島で桜島の噴煙を嗅ぐ。
海を越えればもうすぐ奄美大島である。

名護は大きな『市』であるとともに、
諸島の航路を結ぶ要所。
その中でも最も細い航路を選んで
目的地とす。

ハブがもろに出てくる危険な島であったが、
いがいにも、東京の学校に進む若者が多いとのこと。
同伴した友人があとで明かしたのだが、
この旅ははじめから、この島に帰省している、
友人の彼女をビックリさせるための旅だったのだった。

アバター
2009/12/06 04:34
『地理』とかには直接的に強くなるし
一週間で総額3万円以下というのも良かった点です。
アバター
2009/12/02 21:41
なんか大変だけど楽しそう。
やってみたいな。




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